目を開けて
目をもっと大きく開けましょう。
まずは身近なところから
一個一個、丁寧に
見ることから始めましょう。
慣れるということは
目に写ることすべてを
目ばかりではなく、耳も、鼻も、肌にあたる風の感触も
「当たり前のこと」と無自覚に受け入れ
「変わりはしない」という意識の慣性の力に
蹴け散らされ消えてしまうことです。
世界は同じということはけしてない。
子供は日々成長するし
桜は毎年同じ日に咲かない。
なのに、「同じ」と思い込むのは
安定を求めの人間の根深い欲望からきており、
故にはなはだ厄介な代物で、
なかなか変化を認めようとしない。
目をもっと大きく開けましょう。
いつも通る小路の陰に
まだ知らぬ抜け道が隠れているかもしない。
長年連れ添った連れ合いの
新たな才能を発見するかも知れない。
発見は心の活性化であり、
変化をさらにいいものに変える肥やしであり、
新たな夢の始まりである。
2002 3 May