思い出すまま - 205 /  prev top next

 愚痴
 前回の新聞で、お金がないと愚痴を言ったら、切手やらお金が、何にもの人から届いた。有難いですね。しっかり新聞読んでいるので、切手やお金もあるけど、手が抜けません。
 生活保護でもやっていけるように考えて居ます。前回は計算外の出費があったので、愚痴をこぼしたわけです。
 頑張りすぎるのは良くない。これからも皆さんに甘えられる所は甘えてゆこうと思って居ます。弱音も吐きます。
 
 
 バブル景気の崩壊 ─ 養豚場国家、中国の行く末
 昨年十二月、習近平はゼロコロナ政策を解除しました。しかしその後の経済の回復芳しく無く、不動産をはじめとして、かっての日本のバブル経済崩壊と同じようになって来ました。
 いかにせん、この国の不動産の負債は膨大です。時間と共に顕在化して来ます。また情報が曖昧、不鮮明なこともあります。恐らく長期間、何年も不良債権がなくなる事はないでしょう。
 そして、他の産業、あらゆる産業が思わしくありません。人口減少による雇用賃金の増加など、世界の工場としてのメリットが失われ、進出企業が中国から撤退しているのが現状です。
 
 中国は管理国家
 中国からやってくる留学生やビジネスマンは、全て中国政府のスパイです。本人にはそういった意志がなくても、中国にいる家族の年金、社会的立場が不利になると脅されたら、従わざるを得ません。また、日本から仕事で中国にいる日本人は、常にスパイの容疑がかけられます。そこに明確な法的基準などありません。担当部署の担当官の判断に委ねられています。何事も政治的国なのです。
 特殊技術や情報を持つ企業の重要ポストを担う人物が狙われるわけです。当然会社としては社員を守るため中国への進出そのものを考えざるを得なくなります。経済的メリットが失われつつある中、他国への企業の脱出、、深刻な問題です。
 こういったことが引き起こす結果は、中国と世界の分断です。現在の習近平体制の三期目を迎え、国家管理の要素が強くなったのです。新たな冷戦時代と言われても仕方ありません。
 
 習近平体制の恐れているのは、
 社会矛盾が噴き出すことによる社会的混乱です。共産党一党支配が揺らぐことです。習近平は共産党回帰の政策をとっていますが、バブル景気崩壊には有効ではありません。破綻した民間企業を国営企業に吸収していますが、国営企業では、生産効率高くつくこと、新たな価値が生まれにくいことなど、デフレ経済対策としては有効な政策ではありません。少し豊かになった国民は、様々なものを望みますが、旧来の価値観のみでは、国民のストレスはたまるばかりです。
 中国のエリート役人はアホな集団です。学歴競争を勝ち抜いてきたので、頭は良いけれど、世界を知らない、社会を知らない無能者の集団です。党中央の意志しか理解しようとしません。そうしなければ役人として生きてゆけないのです。党中央にもデフレ経済に対応できる政策など、持ち合わせて居ません。要は中国社会は、ズブズブと活力を失い、低迷してゆくことになります。
 
 日本のバブル崩壊と違うこと。
 サブカルチャーの存在ですね。日本のバブル系は崩壊後、日本のサブカルチャーが世界で評価されました。日本食やアニメに代表される、大衆文化が、大きく評価され、世界が日本サブカルチャーブームとなったのです。かっては守銭奴、働きバチ、企業戦士と揶揄されました。その影で着々と新たなものを蓄積創造してきたのです。ソフト文化が日本を代表するものに変わったのです。
 日本文化や社会の強さは、この多様性です。きめ細かなソフト面の充実です。そしてそれは、江戸時代から続く伝統に裏打ちされているのです。日本の食の素材に対する配慮は、深い哲学に則したものです。世界のどこにも引けを取らないものですので、世界に伝播することが出来たのです。
 少なくも現在の中国には経済に変わる価値ある文化は無ありません。経済以外の文化を作ってこなかったからです。経済が落ち込めば、中国の価値、歯止めが効かず、中国全体が沈下せるものと思われます。なんとも寒々しいばかりです。共産党体制は自由を認めず、養豚場の豚しか飼育してこなかったからです。共産党体制崩壊まで行かざるを得ないいでしょうね。
 予想されるのは怖いシナリオ。 
 デフレからの脱却は、非効率的な経済システムを、改善してゆくほかない。地道に、不必要ものは、廃棄、再編するしかありません。習近平の国営企業依存とは真逆の対応です。彼には中国が済的落ち込むのは、彼自身が引き起こしている事を理解して居ません。
 今後予想されるのは、中国の経済的復活は無理です。そうなるとどうなるか、中国のロシア化ですね。習近平のプーチンがです。自分の政策の失敗を自由主義国の責任にすり替えることです。その延長上に台湾有事はあるのです。無能な政治家習近平の愚かな未来です。
 プーチンのウクライナ侵攻が、プーチンの思い通りに進行していたら、中国も台湾併合に動いていたでしょう。プーチンのウクライナ侵攻があまりにも間違いだらけだったので、世界の反発を喰う行動は控えざるを得なかったのです。
 中国の若者に頑張って貰う他ありませんね。正しく革命です。習近平を排除するしかありません。易姓革命(えきせいかくめい)ですね。
 
 社碧桂園(カントリーガーデン)の破綻?
 八月半ば、中国最大の不動産会社碧桂園(カントリーガーデン)の不渡りが報じられた。国営企業ですね。民営の恒大の四倍の規模を持ち、三、四級市の都市開発をして来た。恒大の上海などの一級二級都市に比べ、三、四級都市の財政状況は悪い。更に一般国民への影響も大きい。
 そうなると北京政府は、何らかの対策打ち出すので、バイデンが言うように、不動産の時限爆弾にはならないでしょうが、中国経済の大きな負担となる事は確かです。
 
 人口の減少と世界の工場の終焉
 中国の若者の失業率は50%とすごい高さです。ゼロコロナ政策により多くの企業が潰れたからです。世界の企業が世界の工場としての中国の魅力を失い、撤退を始めています。若者の失業率を高めている原因一つです。
 人口減少により、安い労働力を確保できなくなり、中国に工場置く魅力が無くなったからです。
 
 そして、二つの経済
 内需と外国との貿易です。どちらも上手くいっていません。ゼロコロナ政策により、中国人消費傾向が変わってしまったのです。ものを必要以上買わなくなった。そして、安い中国製品という魅力も無くなり、輸出が減ってきています。これが、国内経済の低迷が大きくデフレ以降を押しているのです。
 
  
 ゼロコロナ政策の反動で、オーバーツーリズムが問題になっていますが、一方で「?游」(チオンヨウ=安い旅行)という考えも出て来ています。これが広がる事が、バブル崩壊後の中国で大切な事です。ゼロコロナ、ロックダウンが中国人の意識を変えました。爆買いしない、倹約思考がゼロコロナ政策以降、中国人に根付いて来ているようです。やっと健康的な発想ができるようになった。という事ですね。
 最近、日本への団体旅行が解禁になりましたが、以前ような爆買いツアーは、息をひそめています。有名観光地回りも少なくなっているようです。代わりに自分達の行きたい所で、ゆくっりと過ごすようになっているそうです。
 中国国内旅行でも、人混みの激しい観光地では無く、自分達の気に入った所で、ゆっくり過ごす人が増えているそうです。バブル期の馬鹿さ加減から解放され、とても良い事です。
 問題は中国政府です。「共同富裕」の考えに近いのですが、素直になれないのが共産党です。民間から出てきた考えを認められないのです。
国民に広まればいろいろ問題出てきます。
 
 日本への影響
 国別の貿易額で輸入輸出とも中国が一番多いです。今までの成り行きから関係を縮小したいが、なかなか出来ないということでしょう。中国は国家統制の国、情報が性格国、リスクを承知して付き合うしかありません。甘い考えは禁物です。厳しく付き合うことです。
 福島の処理水への強硬姿勢も、中国からの企業の撤退を促進すれば良いだけ。経済を立て直さなければ中国の復活はないからです。
 
 
鬼は悪者ではない。作られた悪人である。
 テレビ見て居たら、子供博士の番組で、鬼の話をやっていた。そこで「桃太郎は泥棒である。」「酒呑童子は単なる盗賊団ではなく、タタラの武器製造の出来る集団だった。」と、子供博士は主張していた。
 嬉しいですね若い人が、従来の固定観念縛られない発想してくれるだけで、楽しいですね。
 
 桃太郎伝説の鬼は、近隣の村々に害を及ぼすことは何もしていません。桃太郎か征伐しなければならない理由はないのです。財宝を奪って持ち去った訳で、桃太郎の方が盗賊といえます。
 こう言った仮説も成立します。瀬戸内海に小さな島に、朝鮮半島からの移民が住んでいた。彼らは鉄器の加工の技術を持っていた。吉備国の領主はその技術が欲しくたまらない。そこで軍を派遣して、鉄の技術を奪い取った。桃太郎のの奪った財宝こそ、鉄加工の技術だった。吉備国は、平安時代半ばまで、タタラ技術の国として、栄えた。
 
 また、大江山の鬼も同じです。大江山にもタタラ製作所があった。都にも近いし、敵か味方か分からない。朝廷はそこの集団が気になって仕方ない。そこで武士達の征伐団を派遣した。京都で犯罪行為するのは、征伐を正当化するための、後付けの理由と見た方が分かりやすい。
 
 追伸
 鬼は伝染病をもたらす病魔!得体知れない人間に害を与えるものの総称へと進化するのです。桃太郎の場合も、大江山の酒呑童子も、渡来人であった可能性があります。海を渡ってきて住み着いたので、よく分からない。疑念は拡大して、鬼へと変身したとも推測できます。そこに為政者の悪意があれば尚更です。
 
 
 江戸時代の文化について
 ヨーロッパでは博物学が盛んになり、世界を探検して現在の生物学の基礎を作った。当時の博物学者の何人かは、オランダを通して日本にやって来て、将軍に謁見し、数々の本を置いています。初めは日本ではそれを読めずに理解できなかったのですが、蘭学者が翻訳して、その中身を知ることとなります。
 江戸時代は、ヨーロッパと違い、普遍的な価値で統一しようと文化はなく、本草学など有益なものは使おうという所で止まっています。普遍的に体系化され科学は明治以降ですが、個別の知識は、世界的なレベル近くまであったのです。
 
 江戸の好奇心花開く「科学」池内了 集英社新書 なる本を読んでいます。オランダを通したヨーロッパ文化の導入と、それを理解する好奇心が蓄積されていたから、明治以降の産業革命が、短期間で進んだのです。
 勿論初めは大名、高級武士、豪商などだけしたが、下級武士、ご隠居さんなどの有閑人に広まり、浮世絵などで紹介されたりして、庶民も知ることになります。多種多様な分野で庶民も含めて関心を示しています。和算。本草学や博物学。花の栽培。ネズミ、金魚、鳥の飼育。鉄砲、花火、望遠鏡や眼鏡。時計。実に多くのものに興味を持っているのです。
 
 江戸の町人文化が栄えるためにはその前提があります。室町、戦国時代は、武士の時代だけでは無く、庶民、農民が自立した時代なのです。豊かになる基礎が、この時代に生まれたのです。農民は一定程度の年貢を納めれば、その他の収入には税金はかかりません。菜種栽培、お蚕さん飼育と生糸制作。様々な分野で、副業にいそしむこととなります。お米で生活していたわけではないのです。江戸時代になると余裕を持った農民や町人が各地に生まれ、彼らが文化的な活動を支えることになるのです。
 科学と言っても実用学が中心で、手工業のレヘル以上には大きくなりませんでしたが、明治に入ると、大資本を使った産業革命へと直結するのです。近代化と言っても、それなりの時間と条件が整わなければ成立しません。室町、戦国時代に農民の自由選択が保証され、江戸時代に家族経営の小規模の産業が生まれ、明治に大規模になるのです。江戸の町人文化はそれを側面から支えることになるのです。
 現在、日本食やアニメが世界を席巻していますが、その基礎は二百年前、江戸時代に作られていたのです。浮世絵文化無しには、今日の漫画文化はありません。
 
 牧野富太郎先生が独学で分類学を確立しましたが、本草学とかヨーロッパ博物学の影響受けた科学文化を、知っていたからできた事ですね。
 
 
 秋から戦況変わるかも! ─ ウクライナ戦争 ─
 六月からウクライナ軍による本格的奪還作戦が始まった。しかし戦況は思わしくなく、なかなか奪還地域が広がらないでいる。それには理由があるのです。
え・ちえ
 その一、ロシア軍の防衛は周到で、半年前から攻撃から守備へ軍の役目を切り替え、防衛ラインを強化していた。コンクリートの戦車阻止のライン。塹壕。そして地雷原です。地雷原はて作業で撤去する他なく、NATOからの兵器も役立たない。
 そのニ、NATO軍は奪還作戦に合わせ、ウクライナ軍を強化訓練して来た。しかしその内容は、ウクライナ戦争の現状に合うものではなかった。圧倒的な戦闘機のサポートを前提にした、地上軍の行動だからです。前提となる戦闘機が、ウクライナ軍は脆弱で、NATO軍は、ロシアの核兵器使用の脅威の前に、戦闘機の供与を渋って来たからです。ウクライナ地上軍が成果あげても、対空ミサイルの届かない遠方から、ロシア空軍機のの攻撃で、ウクライナ軍の侵攻阻止して来たのです。
 その三、ウクライナ軍はそれにもめげず、NATO軍戦術を放棄し、現場にあったものに再編し、成果を上げて来た。大隊ではなく、小中隊が、ロシア航空機の目を盗んで、夜攻撃する。ロシア地上軍の行動を詳しく分析して、その逆点をつく。目の前の地上軍ではなく、長距離大砲、ドローンによる、奥の兵站の破壊、等などです。
 その四、8/17、アメリカはF16の使用を許可した。NATO軍が所有するF16の使用を認めた。当初は数が少なくとも、ロシアのミグ戦闘機攻撃を阻止出来れば、地上軍はウクライナ軍の方が勝るので、目に見える成果、より広範な地域の奪還が可能になると思われます。
 その五、この戦争の当初から、ウクライナの士気の高さが、アメリカやNATOの高官の意識を変えて来たのです。不利な兵器でも、果敢に上手く利用して戦って来たことが、一番大きいのです。
 
 さて秋から戦況変わりますか、なかなか予想は出来ません。
 

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