思い出すまま - No190 /  prev top next

 江戸時代の少子化対策
 水戸黄門の物語で、犬公方、徳川綱吉は悪役ででくる。黄門様持ち上げるのに、悪人が必要だからです。それはとんでもないこと、名君と称えられても良い将軍です。
 生類憐みの令は、名称の付け方が仏教に偏ったからでしょうかね。実際は、江戸の町に野犬が増え過ぎ町民に困ったので、殺処分せず、犬を中野の施設に保護したのです。膨大なお金使ったから、悪口言われたのです。
 
 問題はそれに隠れた、犬以上に重要な、捨て子禁止令の方です。犬の保護は野犬がいなくなり、直ぐに取りやめになりましたが、捨て子禁止令は江戸幕府の最後までの幕府の基本政策になったのです。
 戦国時代の混乱も収まり、平和で豊かな社会になりました。人々はよりより豊かな生活を求めるようになったのです。現在の少子化問題と同じく、赤ちゃんの間引きや捨て子がおうこうするようになったのです。それは人口減少という深刻な問題を消える事になったのです。
 子供の死亡が多かった時代です。二人三人と子供を作り、跡取りは安心と思っても、感染症などの流行で子供が死ねば、家の存続は危うくなったのです。社会が混乱し生活が厳しかった時代の方が人口は増加していましたから、人々はより豊かな生活を求めて、子供を作らなくなったと思われます。
 
 そこで、幕府は生まれてくる子供は、地域社会、村の責任で、名主が育てるようにと義務化したのです。貧しい家庭には子育ての助成金を出しています。また、徹底するため、妊娠したら、村役人は記録を取り、死亡した場合は、人為的でないことを医者が証明し、代官所に報告させるといった徹底ぶりでした。たのです。
 綱吉の生類哀れみの令は、捨て子禁止条項で、人工減少に歯止めがかかるようになったのです。
 
 江戸時代の男女平等
 本を読んでいて面白い話を見つけた。徳川家康が儒教を武士統制の理念にしてから、男尊女卑は深まった。と思っていたら、男女平等を売り物する団体があったそうです。「富士講」です。少しずつ金を貯め、誰もが一度は富士山登山が出来るという団体です。多少宗教がかっていたそうですが、男女平等が会の決まりだったそうです。時には男が女の衣装をして赤ん坊をあやしたり、女が男になり、女禁制のお酒の杜氏の仕事したり、かなり過激でもあったらしいです。
 調べてみる価値はありそうです。お蚕さんとか繊維産業の女性が多く、お金を持っていたのでしょう。江戸時代始めは、富士山は女性禁止の山でしたが、彼らの運動で八合目まで解禁になっておますからね。
 
 
 今後の日韓関係
 今日は一月十八日、文大統領は年頭挨拶で、日韓関係を修正するような発言がニュースになっています。彼の支援団体を説得するのは大変でしょうが、それが妥当な方向性でしょう。前回、韓国は中国とアメリカに挟まれて揺れている。と書きましたが、中国との関係を深めるのは得策では無いでしょう。中国に飲み込まれたら、韓国の言い分など聞いてくれなくなります。中国の地方政府のような扱いになります。少なくも日本を始め自由主義の国では、対等に話は聞いてくれます。
 
 そろそろ反日カードを卒業する時期でが。一種の宗教です。反日運動は。客観的資料を提示すれば良いだけです。当時の周りの人もたくさん見ているはずです。ひどいとなれば何らかの記録が残っているはずです。新聞報道とまで行かなくても、個人的な日記などが。
 人はウソをつく動物です。記憶は変化します。利害関係により変わるのです。だから客観的資料が必要なのです。
 日本の戦争、東京空襲、原爆、沖縄戦の徹底した実証主義を見習って欲しい。言葉は必要ありません。集められた様々な資料は、雄弁に人々の心に訴えかけます。
 染井吉野が済州島の桜と関係がないと、遺伝子の照合で明らかにしました。そろそろそういう時期です。この国の政治風土は、排除が優先し、多様性を認めようとしないのが最大の欠陥です。だから議論が深まらない。いつも場当たり式対応に終始していることです。それと、豊かになった世代、「貧しさ」を知らない世代、だから反日という神学論争になっているんです。
 
 コロナ禍は中国禍
 未だに中国の政治家は世界にコロナをまき散らしたことを謝罪していません。二歩譲って発祥が中国でなくても、コロナ拡散を見過ごし世界になく算したのは中国です。早く対応すれば、武漢の地方政府の医者や科学者だけでも食い止められた感染症です。中国政府は世界に対して謝罪するのが、人間としての道理です。それが出来ないところに中国の最大の問題があります。
 世界の途上国の政治家の口は経済支援や政治適地からでふさぐことは可能です。しかし世界の民衆を納得ざることは出来ません。それは中国現政権の滅亡という未来に繋がると思います。中国共産党が「民衆を忘れたが故の頃の蔓延であり、必ず罰を受けるはずだからです。」
 
 習近平批判に絞れ
 という論文が民主主義国の間で注目を浴びている。中国共産党批判では無く、独裁色を強める習近平批判に絞り、より穏健な指導者への交代を促す。ということです。
 権力とは大きくなればなる程、自己保身が強くなります。独裁者色が強くなればなる程、力のある党幹部の弱体化を模索するのです。内部には激しい権利や闘争が繰り広げられているのです。トランプ式の派手な共産党批判ではダメ、共産党を結束させるだけだからです。独裁者を集中的批判することにより、共産党内部の権力や闘争を利用するのが効果的。と論文は述べています。
 この論文は冷戦時代、ソ連攻略のために述べられた戦略です。中国もこれらを学習しているので、単純に当てはめられるものではありませんが、習近平の力が強まれば強まるほど、党幹部の不満も高まっているも確かです。
 

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