思い出すまま - No186 /  prev top next

 香港の灯が消える
 全人代は5月28日、国家安全法を通過させた。香港に本土の官憲が入ることを可能にするする法律です。香港の一国二制度の崩壊です。
 香港の若者や民主派の人々は、できたらみんな逃げて欲しいですね。暫くは暗黒の時代です。抵抗の余地はありません。中国はいずれ壊れます、その時のために自分の身を守って欲しい。
中国共産党がいかに去年のデモを恐れたかの明かしです。コロナ対策、その後の景気低迷による失業者の増大に、香港のデモが火をつけることを一番恐れているのです。
 アメリカを始めたした国による経済的香港の優遇措置は撤廃されるでしょう。一兆億ドルの損失という試算もあります。その不利益よりも国民の引き締めに重点をお飾らないほど、追い詰められていることの証拠です。コロナに続き先進国、民主主義を掲げる国々にを敵に回すことになります。
 
 追伸、イギリスのジョンソン首相が300万人にイギリスの市民権を与えると発言した。デモ派が難民ではなく、イギリス人として海外に移住できる事になった。これは大きい。積極的活動している人全てにあてはまる。身近な危険が及ぶまで、香港で活動出来る。
 
 
 おばあちゃんの反乱
 4月の選挙で左派が勝利したから、またこれから日韓対立が深刻化するかな、と見ていたら、反日の急先鋒、正義連の内部崩壊です。良い機会ですこれで反日運動全体を見直して欲しいものです。
 大切なことは、一方向だけの見方に固執しない事。多方面から見ないと真実は分からないということです。
 
 他国の話ですが悲しくなります。戦争被害者支援は建前で目的は別にあった。募金の私的利用、泥棒です。大統領がいくら大義と言ったところで、大義自体が問題があると疑問視せざるを得ません。
 日本を非難するなら、それに見合う正当性を提示して欲しいものです。

 韓国は人治主義の国
 大統領に権力が集中するのも、財閥が創業者一族に支配され社員は使用人であることも、それ故に中小企業が伸びずに格差が拡大してしまうのも、市民団体ですらその幹部の意志のみで運営されていることも、病根は根深いのです。だから左派政権が誕生する理由でもあるのですが、その支持母体である市民団体、労働組合も半ば利権団体と化してしまっているのです。
 救いは旧来の保守や左派ではありませんね。女性の権利運動、非政治的かもしれないが多様性を求める若者達です。日本以上に男尊女卑の強い韓国にあり、女性の権利運動は儒教社会の根幹を変える可能性があります。感性で行動する若者も五年十年経ったら大きな政治勢力になるでしょう。
 余談、日本は指導者無能でも大丈夫なんです。コロナ対策の政府の無能でも国民が自主的に行動して、かえって政府が事細かく言わない方が効率が良い。隣の国なのにずいぶんと違います。
 
 
 韓国本「あやうく一生懸命生きるところだった」
 ハ・ワン/著  岡崎暢子/訳
<内容紹介>
 「正直なところ、この選択がどんな結果を生むのか僕もわからない。“頑張らない人生”なんて初めてだ。これは、僕の人生を賭けた実験だ――」。韓国で25万部超のベストセラーが待望の邦訳! 他人の目を気にせず、自分らしく、頑張らずに生きることを決意した著者が贈る、生きづらさを手放すための言葉。
 
 四月の記事でコロナで売り上げは落ちたが、その後回復して現在は60万部を超えているそうです。日本人に受けているのも分かります。
 僕なんかは若い頃を思い出します。1960、70年代が青春ですから、良い大学に行き良い会社に入ると言う常識に反抗した訳です。根が真面目ですから一生懸命仕事やってしまうのですが、よく「だめだめ!もっと程々で良い」と自分に言い聞かせていることが、多々ありました。それから物事を様々な角度から見るようになったのです。
 韓国の若い人は豊かになった社会しか知らない訳です。彼等の親の世代は貧乏からの脱出が最大のテーマだったのです。その子共達は部室的な豊かさに満足せず、心の豊かさを求めるのは当然の成り行きです。 (ま)
 
 三峡ダム崩壊の危険
 現在コロナの発生源武漢など、揚子江流域は、梅雨前線の影響で洪水に見舞われはている。今年は例年にない大洪水になっている。周辺住民にとり、洪水より怖い、三峡ダムの決壊があるのではないかと不安を強めている。
 勿論中国政府はそれを否定しているのですが、住民の不安の解消には至っていない。
 
 三峡ダムは中国の総力上げ、1993年竣工2009年に完成した世界最大のダムです。水力発電と洪水対策が主な任務です。現在下流地域で洪水が発生しているのは、洪水対策が機能していないからです。渇水時期に水位を下げ、30mの水位差で洪水を抑制するはずなのですが、もう満水状態で、水を溜められなくなってしまったいる。温暖化による降水量の増加などが、計算されていなかったのでしょう。
 
 問題は建設当初からあり、コンクリートに気泡が入り、ひび割れ危険など指摘されていたのですが、国家プロジェクトとして是正されずに強行されました。
 昨年Googleの衛星写真の2009年当時と2019年の画像の比較から、最大41m、下流に歪んでいることが話題になりました。中国当局は画像の歪みで、実際は数メートルだけと、火消しに躍起になりました。
 
 また、巨大な水量による、地下水や地層の変化を引き起こし、地震が起こりやすくなっている。との指摘もあります。大洪水と地震が重なった場合など、不慮の大事故につながる可能性があるのです。万が一突然ダムが崩壊したら、下流の大都市は水浸しになり、百万単位の死者が出て、回復には数年切るものと思うわれます。経済は壊滅状態になります。
 
 それなら大規模な調査して完全性を公表すれば良いのですが、完成からまだ十年、30、40年経っているならまだしも、欠陥が出てきたら、国家プロジェクトそのもの正統性が疑われます。
 例による五毛党などを使った不安世論の沈静化だけの対策です。正しく経済用語のブラックスワンが起こることを否定出来ないのです。
 
 コロナ以降の世界
 コロナウイルスの世界的な感染拡大による影響が、政治経済、あらゆる方面で気になります。
 アメリカの黒人デモはトランプの白人至上主義がもたらした、当然の結果です。アメリカ史上最低の大統領の一人ででしょう。彼はビジネスマンであり政治家ではなく、政治を理解できなかったのではないでしょうか。こんな大統領選出するのも民主主義ですが、是正する力もあるわけです。対中国包囲網を作ろうとしていますが、トランプがまとめられるか心配です。
 
 コロナ蔓延でやっとヨーロッパ諸国が、中国の政治体制の危険に気付いてくれました。習政権以前の「豊になれば自由化の方向に動かざる得ない」ということは、勝手な思い込みだったのです。中華社会のプライド、世界を支配したいという願望まで理解できなかったのは、遠く離れている歴史的地理的な関係から仕方ないことです。
 アメリカも含めて、覇権国が世界リードする時代は終わりです。そして、新たな冷戦になるかもしれませんが、中国が民主化する方向で世界が進んで欲しいものです。
お休み処
福生にはこんな洒落た休憩所があります。
 日本はIT後進国
 コロナ蔓延で日本の役所のITが遅れてあり、事務処理の遅れが対策の遅れが露呈してしまいました。でも僕はなんがホッとしています。IT化の進歩の危険の方が気になるからです。国家が携帯電話の位置情報から寸時に個人の行動を把握できることの方が、異常な社会だからです。
 中国と日本のコロナ対策はその点で対極をなすものでした。中国には個人の秘密はないのです。飼われた豚と同じです。保健所が電話して個人の行動をチックする方、多少時間がかかってもいかしかたありません。それでコロナ抑えられたのですから、問題はありません。
 速く正確に出来ることが良いことではありません。厄介な時間はそれを楽しむという心の時間でもあるからです。
 
 
 

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四つ葉のクローバー見つけた