思い出すまま - No180 /  prev top next

 精日 「日本は灯台」
 図書館で見つけた本で、共同通信の記者が、最近の親日中国人を扱ったレポートです。タイトルが「清日」精神的日本人という意味です。知日、親日を通り過ごし、日本文化にのめり込んだ人々です。
 
 「精日」という言葉は、中国政府により否定的な言葉として使われて、一般にマイナスのイメージで流通しています。過激な精日家、旧日本軍の服装をして、抗日遺跡で写真を撮り、インターネットに流すような人々を意味します。中国政府は彼らを親日家分けて、過激な軍国主義者と決めつけています。
 実際は彼らは、日本文化の愛好者で、政府の言論締め付けに、あえて旧日本軍のコスプレで意思表示をしている若者です。彼らの意識で、中国は共産党の支配する国であって、決して自分達の愛する国ではない。という認識あり、日本文化にのめり込む動機になっています。
 多くの精日、親日家達は、政府から目をつけられないように、上手く立場をわきまえ行動しているのです。そういった人々が増え続けているのです。
 
 反日的プロパガンダの環境の中で育ち、何かのきっかけに、日本人や日本文化に触れ、親日家に変身している人が多いのです。アニメだったり日本製品に触れ、反日プロパガンダに疑問を持ち、日本旅行したら、その殆どが、プロパガンダの嘘を確認するわけです。
 中間層、富裕層が毎年800万人日本やってきます。中国と日本の余りにものズレに驚いた帰って行く訳です。まだ14億人の中では少数派です。若い世代が多い訳ですが、彼等が社会を仕切る時には、中国は変わると思います。
 
 産業革命が起こり、人々が豊かになり、自由な発想と民主主義を発達させて来たのが、近代の歴史です。国家社会主義の中国は単純に民主化とはならずに、今足踏みしています。日本式の自由と民主主義と道徳に共感した人ごふえてあることは、社会の変革が始まっているということです。
 「日本は灯台」とひとりの精日家がいうように、歴史や文化が近い日本のは、中国人目標とすべき社会なのです。日本人としては見守る他ありませんね。
 
 星野さん死亡関連
 僕が関わりを持ったのは、弟の星野修三こと修ちゃんと友達になったからです。彼は政治色はあまりなく、芝居、舞台、版画などを活動とする芸術家です。修ちゃんを通じ、終身刑、政治犯を家族に持つことの、精神的な負担をひしひしと感じてきました。
 北海道から上京した修ちゃんは、お兄さんの死んだ病院が昭島にあり、僕の家に近いこともあり一泊止まって行きました。
「やっと肩の荷が少し降りたね、長い間、ご苦労様!でした。」と思わず言ってしまいました。
 政治運動としての星野文昭事件は続きます。肉親として、本人が生きているか死んでしまったかの心の負担は違います。
 青海の科学未来館、実物マンモス。
仕事でマンモス展の設営。
 
 1970年代
 まだ学生運動の冷めやまぬ頃、僕は東京の大学に入りました。学生運動している人々と接触しました。なぜ運動するのか、との気持ちはとても良く分かりました。それが革命とか党派的なことまで話がゆくと、全く理解できないのです。そして「だんだん自分で分かったことだけやろう。」と思うようになりました。
 そうなるとセクト色の弱いデモが中心になります。その頃水俣病の問題が大きなり、そこの支援団体は、「党派を口にするな、支援に徹せよ。」と言ってくれたので、参加することが出来ました。
 星野文昭さんが逮捕されたのはニュースで知っておました。僕なりに複雑ですね。遠巻きにデモを見ることはあっても参加できないデモでしたからです。修ちゃんと知り合いになり、その家族関係まで知るようになると、何かの因縁でしょうかね。
 政府の司法当局は、厄介者は早く死んで欲しいというのが、本音でしょう。肝臓ガンを分かっていても、直らないまで公表を待つという悪意が働いたとしても、おかしくありません。組織や政治はそういうものです。
 
 続きで
 今の韓国の政治社会状況を日本の六七十年代と重ねてみています。高度成長で貧富の格差が生まれ、公害が深刻化した時代です。左派の運動が盛り上がるのは当然です。問題を感じて人々が動き出したことが大切で、運動団体の掲げる正義が正しい訳ではありません。
 政治団体のイデオロギーは左右どちらでも思いこみの産物で、歴史を正確に把握したものではありません。正義をかざさなければ動けないにすぎません。
 日本の公害を少なくしたのは、草の根の無名の市民団体です。被差別部落や在日の人々への差別は、ヨーロッパ人への日本人のコンプレックスの副産物です。日本の世界地位が上がり、外国旅行し世界を知るようになり、コンプレックスがなくなると同時に差別も消えました。
 年間七百万人の韓国人が観光に来るのです。偏狭な民族意識などいずれ消えてなくなります。
 僕はそう思っています。
瓢箪用の棚、瓢箪の重さに耐えるよう太めの竹使用。 
 香港の灯が揺らいでいます。
 一国二制度の香港は、一国1.5制度だと言われています。香港政府は「犯罪者引き渡し条例」を可決しようとして、6/9、百万人の反対デモが起こり、法案の審議が出来ない状態にあります。
 この法律が可決されると、政治犯、思想犯を逮捕し中国本土に送ることが可能になり、香港の自由はほぼ完全無くなります。
 
 天安門事件は中国人の心を奪ってしまったのです。インターネットも抑え、次はAIを使った国民監視システムが来年完成するといいます。この国は正に人間ではなく、豚の巨大な飼育場になってしまったのです。
 このまま中国の経済成長が続けば、中国のシステムが世界に波及するということです。それを待ち望んでいる、独裁者は世界にたくさんいるのです。
 香港は巨大な中国から見たら小さなひとつの都市です。でも、習政権の社会主義復帰政策への不満は、そのはけ口を失い蓄積されているのです。蜂の一刺が大きな影響を及ぼす可能性があるのです。
 
 台湾の民主化
 台湾には李登輝さんという政治家がいます。彼の控えめの性格と実務能力が飼われ、蒋介石の信頼を得て、その息子が死ぬと、国民党の党首となりました。中国本土で天安門事件が起こったころです。当時、政治的には対立していても、共産党と国民党、その支配に大差はあまりありませんでした。
 台湾でも民主化を叫ぶ学生の運動が起きたのです。李さんの立場は一時的な総統でいつでも据え変えられる存在でした。天安門事件で共産党が世界から非難されるのを、うまく利用し、国民党保守派抑え、民主化に繰り出すことに成功させたのです。
 
 この違いはその後の歴史が違いの大きさを示しています。中国共産党の進歩派は学生の要求を受け入れ、改革を進めようとしていたのですが、鄧小平には勝てなかったのです。でもそのツケはこれから払わされることになると思います。
 
 
 廃車
 車の車検なので修理工場に持って行ったら、もう部品を作っていない。と言われた。やむなく廃車にすることにした。
 トヨタのライトエースのワゴン。なんと31万キロ、15年走ってくれた。荷物車として、友達の引っ越しや荷物の片付けに大活躍であった。大感謝である。ありがとう!
 急遽、新しい車探すことにした。もっと小さく小回りの効くやつがいいかな。軽のワゴンにすることにした。ダイハツのタントが新しい車。小回りが利く。ルーフキャリアを付ければ、二間ものの材料も詰めれば、仕事にも使える。
 
ニューオータニのアジサイ。

 
 

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