思い出すまま - No137 /  prev top next

 震災から一年、そして反原発について
 3.11は家に閉じこもり、テレビの特別番組を朝から晩まで見ていました。その先日、朝まで生テレビ、久しぶりですが、原発問題やっていたので最後まで見ていました。鎮魂の意味を含め心の奥の昨年のことを思い出すのも大切です。
 その日全国では「脱原発」「反原発」集会開かれたようですが、もっと規模が大きくならないといけない。ただ僕は焦る必要はないのだと思います。ここ二三年盛り上がりあとは小さくなるようじゃ何の意味もないからです。問題はこれから五年十年とかかる長い戦いなのです。
 電気という現代生活には無くてはならない、人類の今の文明の根幹に関わる問題です。簡単に解決する問題ではありません。「原発に頼らないシステム」を一つ一つ作り上げてゆくしかないからです。
 今日本の多くの原発は止まっています。この状態は非常に良くない。原発が無くとも、夏場のピーク時は省エネや、工場の作業時間を移動すれば乗り切れると、昨年の実験で分かった。しかし、その分現段階では、化石燃料を多く使い二酸化炭素を多く出さざるを得ません。
 自然エネルギーを増やせば済むという話ではありません。自然エネルギーには多くの問題がありますし、更に多くの技術開発を待たなくてはなりません。また、このまま原発を使わないにしても、放射性物質の最終処理、廃炉と言う問題残ります。
 
 今すべきことは、脱原発を大声で叫ぶことだけではなく、この事故の検証、今後か考えべき問題をすべて表に出し、これからどうすべきか考えることです。
 エネルギーの地産地消、ネットワーク、送電線の再構築、自然エネルギーの大幅導入、電力会社の自由選択、より二酸化炭素を出さない化石燃料炉を増やすこと、等々が実現しなければ、脱原発は出来ません。だから始まったばかりです。これは歴史的なこと、五十年先を見据えて考え計画し実行すべき事だからです。そして、それは人類の歴史が変わると言うことなのだと思います。
 

 ドイツのミミ姉が作った雛祭りの海苔巻き、
きれいでなんです。

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 天下分け目の夏の陣・・大飯原発再稼働問題
 五月で日本の原発がすべて点検のため止まる。停止中の原発で再稼働の準備が整っているのが、関西電力の大飯原発である。今年の夏のピーク時までに大飯原発再稼働となれば、福島の事故でイメージダウンした原発の復活の道筋が出来る。推進派や関西電力はそれを狙っている。
 一方、原発なしで今年の夏のピーク時を乗り切れば、脱原発に弾みがつくと、大阪の橋本市長や脱原発派は、様々な国民運動をもくろんでいる。
 さてどうなりますか、天下分け目の夏の陣。僕は節電を工夫すれば、原発なしでも大丈夫と思っているし、脱原発は賛成なのだが、例え大飯原発が再稼働しても、今の時点では議論が煮詰まっていないのだと思います。今、脱原発か存続か結論出す時期ではありません。
 
 節電
 日本人の美徳は「もったいない」という言葉示すごとく、浪費しないと言うことです。今回の原発事故は、その美徳を忘れた日本人に対する天罰です。そして働き過ぎ暑い夏は休む時、工場を止めてみんな休めばいいのです。
 ここ百年間、こんなに真面目に働いたのは、この土地に人間が住み着いて、昼も夜も働いたことはありません。夏と冬は体を休める時です。昔の人は今の人の半分ぐらいしか働いていません。
 僕は地震や事故が露わにした問題点は、お金の奴隷化してしまった日本人に、「心の豊かさを取り戻せ」と訴えているように思います。知恵を出せと言っているだと思います。復興を焦るべきではありません。
 
メグちゃんの牛の絵です。 ↓



 日本版、緑の政党
 やっぱり欲しいですね、環境問題に特化した政党が。原発反対派が弱いのは、政策提言が弱いからです。アイデアはたくさんあるのですが、それを制度化してゆくとが弱いのです。こんな事故を起こしてしまったのは良い機会です。今がいいチャンスです。環境保護というのは、これからの人間社会が豊かであるための必要条件です。自然という視点から人間社会を見ていった時、それを制度化するシステムが必要です。
 環境は林業、農業、漁業の問題であるし、都市の生活環境の問題であるし、エネルギー問題であるし、これからの基幹産業の問題であるのです。更に経済の問題でもあるし、防災の問題でもあるからです。一極にエルネギー原が集中しない分散型は、安全保障の面から見たらとても強いのです。
 
 僕は消費税は今の財政赤字の規模からしたら上げるしかないのだと思います。民主党の行政改革には限定的と思っています。橋下さんのような保守系じゃないとやりにくい面があるのです。自民党がだめなんで新しい保守系、みんなの党あたりには期待しています。原発の問題には民主党政権今後の動きに注意深く見てゆこうと思っています。将来の脱原発に向けて今どういう政策出せるかです。大飯原発再稼働だけで判断できないのですが。
 
 僕の立場
 人類のエネルギー原は地球上では自然エネルギーを基本とすべきだと思います。地球は太陽からの膨大なエネルギーと放射能の崩壊で放出される地下のマグマのエネルギーでバランスがとれています。人間の使うエネルギーが膨大になれば、この自然エネルギー以外のエネルギー原は、この絶妙なエネルギーバランスを壊すことになります。化石燃料の依存は過去の地球の大気を過去へと引き戻し急激な温暖化を引き起こしています。
 原子力に頼りすぎるのは、放射性物質の危険と隣り合わせとなる宿命を背負っています。また、二酸化炭素は出さないけど、原子力のエルネギーは最終的には熱に変わり、地球に蓄積されます。大量の原発が出来れば、大きな温暖化の原因となります。太陽からのエネルギーを直接使うことこそ、この地上では最もリスクの少ないエネルギー原です。降り注ぐエネルギーは膨大なのです。人類はそれをほとんど使っていません。
 原発に何しては、減原発、脱原発が方向性が正しいと思います。補助的エネルギー源なれば素晴らしい。メインのエネルギー源としては絶対反対です。今まで培ってきた原発技術は、今まで生産してしまった放射能の管理だけでも必要ですし、宇宙開発などで特殊なところでは必要となってきます。
 太陽電池や蓄電方法の技術開発、システムの効率化など進めば、自然エネルギーが最も効率的で安全なエネルギー源となる可能性があります。ドイツに続き日本が脱原発に動けば、世界が変わることになります。そうなればこの福島の原発事故も報われると思います。
 
 それと
 民主党だめ政治がだめという人に、いいたいのは、一番悪いのは国民、皆さんです。選挙で民主党に大量議席与えておいて、一言「消費税」と言ったら、参議院で大幅議席を減らす。政治が混乱するの当たり前です。民主党と決めたのなら、四年ぐらいさせなければ何の意味もない。
 民主主義とはそういうこと、すべての責任は有権者にあるのです。議員や官僚だけが悪い訳じゃない、目先の浅はかな感情や損得勘定で投票している皆さんが悪いのです。皆さんが浮ついているから政治も浮つくのです。いい社会を作ろうと思ったら、政治家を育てるしかないのです。
 
 
 


 ヤッサンの出身画塾のOB展

 3/15国分寺の画廊に顔を出してきました。ヤッサンは元気そう。久しぶりに顔を見ます。
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 平清盛
 NHKの大河ドラマは例年にない低視聴率らしい。でも僕には面白い。清盛という人間より時代背景が面白いのです。
  平安末期、世は末法。中国の制度を真似て作った律令制度が壊れ、武士が政治の実権を握ることとなる。そして東アジアの国々の中で日本は独自の発展をすることとなる。中央集権ではなく地方分権的、政権は安定せず400年間、武士同士の覇権争いが続くが、社会はかき回され、その中が様々な「日本的」といった物が出てくるのです。丁度、中国の春秋戦国時代に、中国を象徴する思想や哲学が出てきたようにです。
 宗教面では日本の山岳信仰と合体した平安初期の密教に続き、阿弥陀一新教ともいうべき浄土宗が出てきます。法然が比叡山と袂を分かち、平民救済を始め。これが引き金となり、禅宗、日蓮宗など武士や庶民を対象にした、宗教改革が起こることになります。
 文化面では、西行、俊成、定家が和歌の集大成をする。それは和歌の世界のみならず今日まで、日本の文化の美意識の中心を支える事となります。
 武士だけではなく、今日の日本にとって重要な人が出てきた時代なのです。
 
 
 福生の花見
 今年は開花が遅れたが、開花してから温度の高い日が続いたので、花吹雪の中のお花見でした。
はらはらと散る姿はまた格別でした。最後は俳句の会に移行。右の写真は句を詠み上げ、それぞれが手を上げ投票しているところです。
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 天文ショー
 今年は、5月21日に太陽がリング状になる「金環日食」、6月6日にこの機会を逃すと105年後まで見られない「金星の太陽面通過」、8月14日に月が金星を隠す「金星食」など珍しい現象が立て続けに起こる”奇跡的な1年”なのです!

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