思い出すまま - No135 /  prev top next

2012年は
 
 明けましておめでとうございます。今年は皆が喜べる年にしたいものです。
 やり直しですね、地震と原発事故で、精神的少し強くなったのではないでしょうか、だから力強くで直せるんじゃないでしょうか。
 リーマンショック以降、目先の生活に追われ、心を豊かにする仕事が出来ませでした。今年はひとつ、新たに何か見付けたいものです。
 

 
  2011を振り返り
 
 正月早々、知り合いの田村さん葬式から始まり、厳しい年明けでした、更にアレックス、洋ちゃんと続いた。そして、3.11の地震です。更に、原発事故は不安感を最大限引き出してくれた。
 
    悲しみも、苦しみも、また楽しからずや
 
 笑う他ないと言うことです。神様に運命を委ねる他なかった、と言うのが真実です。そんな中、道路を黙々と歩いている人々を見た時、何と言う人々何だろうか、凄いと思った。あの混乱の中、冷静を保っている、略奪も無く、混乱を最小限にしようとしている。日本人は偉大と思った。これなら、地震も原発事故も乗り越えられると。
 
 今年はリーマンショック以降、沈んでしまったものを、浮上出来そうな気配だったのが、三月で、更に下の崖に落された。
 
 仮設住宅の仕事が舞い込んだが、とんだ食わせ物、さんざん話が変わり、やったのは一週間だけ。(その後夏に一週間、年末にまたと縁は続いたが。)相馬港の津波の現場を見ることできたし、実家帰り、会津の春を久しぶりに味わえたことは、嬉しかったことのひとつです。
 
 また、夏の暑さも、苦にならなかったし、秋になり、何にも特別なことない日々を過ごせる事に感謝出来ました。これも、地震と原発事故のお陰です。
 
 今年は鍛えられました。恐らくこれ以上悪い事が続くことは無いと思うので、来年は明かるいですね。
 
 
 馬場京子個展
 ヤッサンの個展で知りあったのだが、福生の駅ビルのギャラリーで個展いうので出かけた。休みなら買い物や散歩に行く距離です。色々話をしていると、牟田口君やヤマちゃん、星野修三とも知り合いということが分かった。世間は狭い。
 



蒸気式のポンプ/日消会館
 金正日の死
 十二月中旬、北朝鮮の金正日の死亡が世界に伝えられた。この国が崩壊に向かうんではないかと、僕は期待しているのだが、ニュースで専門家達の話を聞くと、すぐにはそうならないらしい。韓国もアメリカも日本も中国もこの国が崩壊に向かうことを恐れているコメントを出しているが、僕はこの国は破綻、崩壊するしかないとしか思えない。多少の混乱は仕方ない。日本も含めその被害を受けても、崩壊させた方が良いと思う。
 軍が実権を持っている以上、その組織を守るため、ミサイルや核兵器はけして手放さない。改革開放は軍の抵抗にあい上手くゆかない。国民は貧困にあえぐ。このジレンマから解放するためには、一刻も早く崩壊するのがいい。そして韓国に吸収されるのがる
 
 彼の死により、権力基盤は弱くなった。もう一つ大きな問題、飢饉や軍の暴走が起これば、崩壊の引き金なる。今年はこの国の行く末に注目すべきです。
 
 被害者は北朝鮮の人々
 冷戦時代の負の遺産です。こんな閉鎖的体制がなぜこんなに長く続くのだろうか。朝鮮戦争で南北に分断され、軍事的に対峙してきたと言うことが一番大きいのだと思います。金日成という政治家の質の悪さも大きい。彼が民族主義者ならこうならなかったかもしれない。
 北朝鮮の社会はスターリンの社会主義に朝鮮王朝の支配システムと旧日本支配のシステムまで取り入れた人民支配体制を敷いた。秘密警察、相互監視と、これが一番許せない。
 朝鮮半島は周りの大国に翻弄された歴史なのだが、アメリカ、ソ連に踊らされたというより、それを利用し他の民族主義者を粛正して権力の座についたのが金日成です。彼が民族の独立を最優先に考える民族主義者だったら、朝鮮戦争は起こらなかった可能性がある。
 ソ連が崩壊する中、援助が受けられなくなり、人々の生活は困窮したが、息子の金正日は支配を維持するため、軍に頼ることになり、ミサイルや核兵器開発をした。すべて人民の犠牲の上になされた。軍は緊張状態があるから組織が維持できる。緊張を高めることにより軍の支配を維持する。経済の開放すれば生活の困窮を救えるが相対的に軍の力が弱まるので、限定的と言うジレンマから一歩も出ることが出来なかった。最低の指導者です。親子そろって。
 
 
日消会館に飾られたオブジェ
 中国の民主化
 昨年のアラブの春。高速鉄道の事故。中国政府はIT警察を総動員して、政府批判が拡大しないようにヤツキになって、Webサイトの規制に当たっています。お陰で政治運動化阻止は成功しました。地方の不正現場や個々の問題ではWebサイト無くてはならないメデアとして力をつけています。
自由経済の中にいる以上は、このメデアを拒否することは出来ません。政治的にだけ、不自由という建前自体が元々おかしいことですので、いずれ政治的自由がやってきます。
 
 昨年の全人代で「道徳意識改革」が付帯決議されました。でも、マナーの向上を上から指導するものではありません。マナーは自分達の町を愛する心から自然に出てくるものです。自分たちの町は自分たちが作ると言う意識が、マナーを生み出す大元です。民主化しなければマナーは良くなりません。
 
 本当は中国経済は日本の十倍の人間が居るのですが、十倍の経済力があって初めて日本と同等なのです。今の中国は質において日本の十分の一の力しかない、まだ子供です。大人になるためには、政治的に自由になる必要があります。中国初世界ブランド、世界の人が喜ぶ製品を作って初めて、中国は大人の経済になるのです。四千年の文化の蓄積はその時発揮されます。韓国を見てください。政治的に民主化して今そういう製品や分化を世界に発信し始めたではありませんか。
 
 また北朝鮮に戻りますが、北朝鮮が崩壊して韓国に吸収され、中国東北地方から民主化の運動が広がるのも、十分に起こりえるシナリオです。
 でも、韓国も、中国も、アメリカも日本も、この国が暴走したり、崩壊することには及び腰。
 韓国は戦争はいやだし、崩壊したら、自由主義に適応できない人々を今の人口の半分を抱え、今まで築き上げてきた経済が破綻することになる。中国は大量の難民と何より自由主義の思想の流入は避けたい。アメリカは膨大な軍事的支出はできない。日本は東アジアの混乱は即、日本の混乱になる。そんな思惑が北朝鮮の民衆の生殺しを見過ごしてきた構図です。
 でも歴史は動く時は動きます。そんな思惑を飛び越えて。自国の思惑優先で北朝鮮を見過ごしてきた責任はどこの国もあるのです。その報いを受ける時がきます。ただ冷戦時だと違って、そうなった時軍事的な力によってそれらを収拾するのではなく、話し合いによって収拾する枠組みは出来ているのだと思います。国際政治も成長していることに僕は期待します。
 
 朝鮮王朝の末期と似ているんです。中国、ロシア、日本の激しい利権争いの中、王朝はどこと手を結ぶか大きく揺れる。日本と手を結び植民地化を許してしまう。王室の存続のみを考えず、民族の独立を最優先に考えたら、改革派を弾圧するだけでなく彼らの意見を取り入れていたら、植民地化は避けられたかもしれない。主体主義といいつつ朝鮮王朝の依存体質を克服できなかったのが北朝鮮です。
 
 ブータン
 十一月ブータン国王夫妻が来日して、日本の天皇家と親睦を深めた。隣のネパールの王政が崩壊したり、チベットは中国に併合されたまま、小国で目立った鉱物資源がなかったことが幸いして、中国インドの大国に挟まれながら、王政を守ってきた。
 前王が長い鎖国を解き、「総幸福量」と言う概念を提出したことで世界の脚光を浴びた。無理に民主化する必要はないのだが、この国は議会を開いている。王政は政治を安定させると言う意味合いがある。今日のように激しく動く世界にあっては、指導者を定期的に変えることが必要となる。情報が一瞬に世界を駆け巡る今日、ややもすると私たちは、均一の価値に踊らされ、自分を見失ってしまう。そん時、古き伝統を守っているこの国は、忘れていたもの捨てたものを思い出させてくれる、ヒマラヤの宝石です。
 
 どんな国でも今日激しく動く世界の波を受けずに生き延びることは出来ない。ブータンの国民もこの波にもまれ、新しい価値判断をするようになるだろう。この国の行く末を決めるのは国王ではなくブータン国民です。美しく厳しい自然と古い伝統は、世界の人々の癒しであることを忘れないで欲しい
 
 
 
 民主党政権
 僕は今でもこの政権を支持しています。政権交代して民主党になっても、そう日本の政治が変わらないと思っていた。支持するのは、他に民主党以外の政党がないからです。ほとんど体質改善していない自民党じゃ、昔の政治に戻るは目に見えている。みんなの党や橋下新党が国会議員を獲得して、民主、自民じゃない政権をつくるためには選挙が必要ですし、もうしばらく民主党政権見てゆく他ありません。
 政治に運不運はいってはいけないが、リーマンショックの金融危機、大地震、原発事故と不運なことが続いたことも、支持率が落ちた原因の一つです。特に原発事故は事故対応という責任はあるが、自己の責任は政治的には自民党のエネルギー政策です。
 ただ、鳩山さんは普天間の問題、菅さんは参議委選挙の敗北、これは彼らの責任でしょう。二人とも民主党を育てここまで大きくして来て、普天間も消費税論議を素直に問う、と言う彼らの政治への夢実践し失敗した。そして自らの立場を悪くした。政治の難しいところです。権力とはずるさがないといけないのだと思います。したたかな計算がないと。ほとんど決まっていた普天間の移転に口を出してはいけなかったし、一年二年の準備なしに税制は論じてはいけなかった。彼らが人間だから、野党時代自民党政権の小ずるさが、どうにか直したいと思っていたから、そういう行動に出たのだと思います。
 マニュヘストに書かれていることすべて良いとは思っていないが、自分の立場を怪しくして、他の重要課題を整理困難にするのは政治家として未熟ですし、運がなかっとしかいいようがない。
 
 
 
  メグちゃんの年賀
 
 
 
 昨年の暮れは、
     今年の正月は

 30日31日と七十人分蕎麦を打って過ごしました。美味しいといってくれるならまた続けます。趣味だからやれます。仕事にしたら遊べなくなるし、更に二倍三倍の事考えないといけないので、考えたくないですね。
 国立レラの蕎麦の会終えて帰る途中、いつもは食べないカップラーメンが食べたくなりかつて帰った。僕の年越しはカップラーメンでした。
 昼過ぎ起きて、熊川神社、拝島大師と初詣、おみくじは小吉、末吉、大吉。大吉だけ持ち帰った。
正月はゆっくりしよう。五日は新年会。

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