思い出すまま - No133 /  prev top next

 原発反対の聖地?、そして自然エネルギーのリスク
 
 日本には色んな聖地がある。原爆反対の聖地、長崎、広島。公害反対の聖地、水俣。いずれも、現代文明が作り出した、負の遺産である。今回、新たに、福島が原発反対の聖地となった。もちろん、今後の取り組み如何しだいだが。反対の聖地になるか、恥ずかしき事故の汚名の地としてのみ残るかは。
 明治以降、その勤勉さで急速に近代国家に変身した変身ぶりの激しさの代償として、原爆投下も含め、当然起こるべくして起こったものです。
 
 原子爆弾も原発も、全面廃棄すべきだとは、僕は思いません。身につけてしまった知識や技術捨てる必要はないでしょう。要は使い方です。そして、今、「安全だ。」と流れ始めた自然エネルギーも、果たしてそうかと疑って進める必要があります。太陽光発電や風力発電も大量に設置されれば、恐らく大きなマイナス面が出て来るだろうと思います、今は分からないが。
 
 そう思うのは、かってダムは、洪水を無くし、飲料水や農業用水を確保し、電力を作るマイナス面など考えられなかった。たくさん巨大なダムを造ってみると、水量が減り、流域環境を変え、海岸の砂浜を減少させました。
 だから僕は大規模な原発事故が発生したからと言って、「脱原発」に急に走るのは反対です。屋根と言う屋根にソーラーパネルが設置されば、それなりの課題が出てるだろうと僕は思ってます。一つ一つ何が一番良いのか、確かめながら進むのが大切です。
 
 一部のヨーロッパ諸国で減原発や脱原発の決定がなされたが、世界の主流はまだまだ原発促進のままです。省エネ促進と成長の鈍った先進国は先が見えていますが、多くの開発途上国は、逼迫するエネルギー事情解決に、原発に頼らざるを得ません。世界中で原発が千基、二千基と増える可能性があります。増えてから減らすことは大変です。福島の程度の事故は二倍三倍と高まることになります。また、原発の国際管理と言っても、全てを監視するのはだんだんむずかしくなります。
 
 だから、自然エネルギーの安定したシステムの構築とコスト削減は世界を放射能の脅威から守ると言う意味で、大きな課題なのです。自然エネルギーのリスクも考え、時間掛けて、安全なシステムの構築が、日本に課せられた使命です。
 
 
 スパーイタドリ
 近くの空き地で見つけた。パイプの根のコンクリートの下から茎を伸ばしている。パイプ中を伸びる時、さぞかし窮屈で心細かったことでしょう。君は偉い。同じ地球生命として尊敬する。


 リビア、カザフィー政権崩壊  インターネット革命  その二
 
 出来たら、ヨーロッパの関与なしに成し遂げられたら、素晴らしかったのですが。でもこれで一歩アラブ諸国の民主化が進みます。民主化と言うのは、多くの犠牲の上に出来上がった政治システムです。かってのカザフィーも、民族主義のヒーローですし、民主化のヒーローした。問題は政治の流動性が確保されているかどうかです。
 民主化の過程である程度の独裁は仕方ない。でも、武器を持たない市民を何百人と殺してはならない。殺さなければ、彼の歴史的評価はリビア国民の中に長く残ったと思うが、残念。
 アラブ諸国は王政や独裁政権がヨーロッパよりの政治を取っていて、倒されると民族主義やイスラム原理主義の政権ができるという、今までとは違った歴史の時代に入ったのだろうと思います。インターネット世代は次の世代です。次の時代担う若者が自由を求めて口火を切ったことは大きいです。ヨーロッパとの間にある根深い溝が少し薄まれば素晴らしい。
 
 
 今年のカニ坂の祭りは    ( 8/27 ~ 28 写真のみです。)
 

 
 
 
 
 中国の民主化は、何時になるんでょうか
 大きな国だから時間がかかるのは分かる。でも、外からみていると、焦れったいですね。民主化のエネルギーは十分高まっています。中国政府情報コントロールが緩和されされれば、何時でも爆発します。いずれ大きく動き出すのは、時間の問題です。
 九月始め、高速鉄道事故を大きく取り上げた、大手の新聞社への規制が強化された。経済の自由と言論の規制の矛盾は年を追うことに深刻になってゆきます。経済成長に大きな陰りが出るまで、政治改革は動きださないかもしれません。
 かっては、中国政府は台湾への強行策、対米、対日批判で、国民の不満をそらして来ました。もうその手法は使えません。対日デモが政府批判に転化するからです。国民の不満を抑える政治的手法は限られてきているのです。
 僕が心配するのは、福島、チェルノブイリ級の大事故を引き起こさないかという事、強行策で多くの死者出さないかという事です。役人の不正や小さな事故の累積が大きな事故を生むし、政治判断の大きなミスを生むからです。
 
 
 
 新米到着
 
 嬉しいですね、今年も、相模原在住の岡田一慶さんから新米が届きました。手作りだからなおさらです。房総半島の棚田で米作りをしています。
 昨年はうどん打ちを予定していたのですが、直前不都合が出来て流れてしまいました。今年は、是非実現したいものです。僕の蕎麦も食べていただきたい。
 
 以下は同封されていた、一文です。
写真はコピーのコピーですので不鮮明ですが、全部載せました。


 
 
 残暑
 去年の記事を読み返してみたら、去年も残暑のしつこさ嘆いている。確か今年より暑かったと思う。まだ鮮明に覚えています。9/22が満月で、夜寒冷前線が通り、長い夏が終わった。今年は9/21~22頃通る台風まで夏ということになりそうです。
 
 仕事しているなら何とかしのげるが、30℃越えると、気力がなくなり、何も出来なくなります。お彼岸まで夏、昼間は三十度越えるが当たり前になるということでしょう。温暖化により、亜熱帯化です。
 参った参ったです。
 
 太陽活動は今年、少しもどったのですが、ここに三年黒点が異常に少なく、弱かったのです。過去の記録では、寒冷化温度が下がっていいはずなのですが、下がらない。これは明らかに人間活動が寒冷化を阻止したということです。もう簡単には温暖化は止まらないということです。
 

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