思い出すまま - No132 /  prev top next

 動き出すか、エネルギー革命
 日本の方向性は割とはっきりしています。成熟した社会をどう実現してゆくかです。具体的課題は大きく見て二つ、福祉と環境です。その手前に今までの政治の総括、行政改革です。その三つがキーポイントです。そこに対してどういう政策を出しているかが、政党支持のポイントです。
 原発事故は環境政策、エネルギー政策転換の絶好のチャンスです。今変わらなければすべて時代の後を進むことになります。地熱、風力、太陽光と世界の先端技術を持ちながら、導入が遅れてきたのは、政治の怠慢、無策のそのものです。自民党にはこの点は大いに反省して欲しい。今自然エネルギー導入の法整備しなれば、世界をリードすることはできません。先頭を歩くと言うことは、巨大だ利益がもたらされるということでもあるのです。
 太陽光発電のエネルギー変換効率が上がり、またパネルの製造価格が二分の一三分の一に下がれば、嘗ての携帯電話やパソコンのように一気に世界中に広まります。その時先頭にいなければ、膨大な利益は他の国にゆくことになります。今は産業革命で石炭が蒸気タービンを回し始めた時期、石油が石炭に変わり火力発電所を動かしはじめ、自動車がガソリン車が主流になった時期に相当します。だから単に環境保護じゃなく人類の主力産業が代わる時期なのです。
 

ミミさんのブログから拝借、面白い形のセンスなので。

 脱原発、減原発・政党が必要です。
 自然エネルギーと言っても、様々な課題があります。発電が不安定であること、コスト高であるとなどです。この問題が解決されない限り、原発は増え続けます。ヨーロッパや日本で阻止出来ても、経済的に余裕のない途上国では、原発は原発は魅力的発電が方法であり続けます。

 この問題を克服するには、技術開発、送電のシステム開発、それに見あった社会改革が必要です。僕が思うに、民主党のような大政党では、先端的政策は打ち出せないと思います。ヨーロッパのような、環境問題に特化した政党が必要です。
 また無数の発電所を結ぶと言うことは、エネルギーの民主化です。権力を維持したい大政党はとかく後ろ向きになると思います。
 もし、安全で、安定した、安い、自然エネルギーシステムか開発されたら、誰でも、危険を伴う原発などに頼りません。脱原発は全く始まったばかりの社会実験なのです。今が考えるべきことは、21世紀の人類のエネルギーはと言う視点です。
                        
 菅政権退陣
 このまま長期政権になるかもしれないと思った矢先、六月の政変、小沢一郎と野党が仕組んだ菅おろし。民主党に期待した古い政治からの脱却の期待は裏切られた。民主党に多くは期待しない、そんなに変わらないという言う僕の予感は当たってしまった。小沢一郎の日本の政治に果たす役目は終わったと僕は思うのだけど、本人は菅も連れてゆかないと気が済まないらしい。こうなったら、早々に手を引くこと、若い人、四十代五十代の人に早く譲ることです。潔さが大切。もう菅さん鳩山さんの時代ではないのです。若い人はもっと新鮮な感覚でこの国を導いてくれます。
 この人の大失敗は去年の参議院選挙です。上り調子の時人は失敗します。慎重さずるさがが権力握る者には必要です。分かっていても認めたくないことは人は拒否します。正直は大切なんだけど、時期があります。消費税値上げは誰でも分かっています。言うことが彼の政治信条だから仕方ないか。先の鳩山さんも基地問題で失敗したが、この時もそこまで正論今言っちゃいけないと僕は思った。彼らの理想は正しいけど現実を埋めるもの、これが政治の難しいところであるし醍醐味なのでしょう。恐らく。こういう結果になったけど、二人を責める気は僕にはない。正論だから。
 権力とはすべての欲望が集まるところです。住民運動とは正反対の世界です。これは変わらない。民主化や情報開示が進んでも、変わらない。人間の表と裏が集まっているからです。権力者はその裏を見ぬき発言する必要があるのです。
 
 小沢一郎という政治家は困った人だ、古いのです。男は黙して語らずと言う古い美学食もう通用しないのですがね。彼の力で政権を取れたが、今は彼の古さが改革を拒んでいる。国民に見えることが政治家の一番大切なことなんですが、でも彼のような政治はこれが最後でしょう。
 
 
 窪寺雄二・舞踏写真展/六月中旬、四谷
    展示された写真のページ こちら →

 オフの日にゆこうと決めていたら、急に仕事やってくれと変更させられたので、仕事を中抜けして、出向いた。

 なかなか、過激なパフォーマンスの写真がいっぱい。舞踏の伝統は生き続けていました。やっぱり写真がいいのです。窪寺君の生真面目な性格でしょうね、しっかり収めている。動きの切り取り方がきちんとしている。ので、過激さだけに流されず、舞踏として、あるは芸術作品として格調高く見えてくる。そんな感想を持った。
 
 中国、高速鉄道事故

 何時か大事故が起こらねばいいが、と思っていた矢先に事故が起こった。春頃から、外国の技術の寄せ集めで作った高速鉄道を独自技術だと主張し、外国に売り込みを始めた。夏になり、駅が雨漏りするとか、突貫工事のミスが表面化し始めた。僕はそのうち大事故にならねば良いと思っていた。こんなに早く僕の懸念が起こるとは驚きです。
 高度成長期には何処の国でも犯して来たことです。中国がダメな国ではない。問題はこれを受け止め、どれだけ反省材料を見つけ出せるかです。
 真似は誰でも出来ます。それを消化し長い歴史的思想と融合し、厳しい批判にさらされなければ、独自のものは出来ません。その為には、十年二十年の時間が必要です。けして単純な話ではありません、中国の今回の事故は、政治体制まで及ぶ、根深い課題が横たわっていると、僕は思います。
 
 また震災用仮設住宅工事     写真あり こちらから →

 福島のの仮設住宅の仕事など忘れていたのだが、急に仕事の話がきて、五日ほど万福、サミーを連れ福島に里帰りしてきました。この新聞もそのお陰で一週間発行が伸びました。
 帰りは米沢により上杉神社にお参り、喜多方でラーメンを食べ、西会津の僕の実家で昼間から酒盛りです。万福、サミーもそれだけでご満悦。帰る田舎があることは幸せです。
 折しも集中豪雨のさなか、いつもはゆったりと水をたたえる、流れは感じられない家の前のダム湖は、上流のゴミや材木が急流となって流れてゆきます。近くで水害のニュースが流れていました。
 
 秋から反転攻勢です。

地震以降、仕事が無くなり、日雇いの僕らはみんな大変。自由を求め、こういう生活やって来てしまったから、世の中の変化には、過敏にしわ寄せが来ます。これも仕方ない。
 ただ、日本は地震や原発事故で揺らぐ程柔な国ではありません。今が底です。もう悪くはならない。秋からは反転攻勢です。
 
 時々思います。豊かになり、人間自体が柔になったのではないかと。昔なら、こんな大規模な災害なら、桁違いの被害が出たし、復興まで時間がかかった。餓死とか悲惨なことにもなった。でも、人々はその都度復活して来た。
 今、自分を甘やかさない。暑いからと言ってエヤコンに頼らない。汗を流す。それが、身体も心も健康である、と思っています。
 何も悲観するものはありません。秋から仕事に遊びに大いに頑張りましょう。

No132 /  prev top next