


あ け び (あけびかずら) Akebia quinata Decne. [あけび科〕 |
山野に普通に見られる無毛の落葉つる性低木つみは長くのびて分枝し、大きいものでは、つるの直径が1.5cmもあり、枝は細長くて褐色である。葉は短柄のある5小葉からなる掌状複葉で、長い柄があり柄の先と小葉柄との間には節がある。小葉は狭長な長楕円形あるいは長倒卵形で、先端は凹形、全縁、長さ6cm前後。葉は新枝に互生し、老茎では鱗片のある短枝の上に叢生する。4月頃、新葉とともに開花し、短枝の葉の間から有柄の短かい総状花序を出して下に垂れ、柄のある淡紫色の花をつける。雌雄同株で、1花穂の中に小形で多数あるおばなと、大形で少数のめばなとが混っている。ふつう花弁はない。がく片は3個、卵円形または円形、内面がくぼみ、やや多肉質、おばなにはおしべ6個があり、めしべの痕跡がある。めばなには粘性の柱頭のある短かい円柱形の心皮が3~6個あり、不稔のおしべがある.液果は長さ6cm内外で太い果柄の先に1~4個つき、楕円形あるいは長楕円形で、果皮は厚く、熟すとたてに開いて、黒色の種子を含んだ白い果肉があらわれる。果肉は甘いので食べられる。
〔日本名〕アケビは果実の名であってこの植物を指して言う時はアケビカヅラと呼ぶべきである。アケビの語源には色々の説がある. 果実が熟すと1方に縦裂して白い肉をあらわすから開け実、欠び、および開けつびであるという多肉説。 またアケウベの短縮形であるという説もある、これはムベは果実が開かないがアケビは開くからである。〔漢名〕 野木瓜、木通、通草は多分センニンソウ属のものであろう。 -牧野植物図鑑- |
