ひおおぎ
(からすおおぎ) Belamcanda chinensis DC. 〔あやめ科〕 |
山地の原野にはえる多年生草本で直立し高さ50~100cm位。観賞用としても栽培される。根茎は短かく、つる枝を出す。茎は緑色、下半は扇形に並んだ2列の緑葉をつけ、槍は花序になる.葉は平らな広剣形で多少白っぽい、夏に茎が何度もまばらに枝分れし、技端に有柄の数花を着け、下部はへら状包葉4~5片に包まれる。花は径5~6 cm, 黄赤色で内面に濃い暗紅点がたくさんある。
花被6片は水平に開き,楕円状へら形で鈍頭鋭脚、花被筒はごく短かい。雄しべ3個は糸状で長術を持ち、めしべを囲んで立つ。花柱は上部がしだいに拡大し、横に傾斜する。下位子房は楕円形で緑色。さく果は長さ2.5~3cmのふくらんだ倒卵状楕円体で、光沢ある黒色の球形種子が入っている。園芸品に花の赤いベニヒオウギ黄色のキヒオウギ矯生でずんぐりしたダルマヒオウギがある。 [日本名]槍扇はその葉が槍扇形であるため、カラスオオギ鳥扇はその葉が槍 扇のごとく、その種子黒色のゆえにいう。またこの黒い種子をヌバ玉またはウ バ玉と呼ぶ。[漢名]射于。 -牧野植物図鑑- |