しだれやなぎ 枝垂れ柳 (いとやなぎ) 〔やなぎ科〕 Salix babylonica L. |
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古い時代に支那から伝わって来たものであるが、今では広くあちこちに植えられている。高さは5~10m,幹は灰黒色で縦に裂け目があり、枝は柔軟で下垂し、風にしたがって揺れやすく、そのため堤防や道路の街路樹として植えるとおもむきがある。葉は互生で、普通は垂れ下り、線状皮針形あるいは長皮針形で長さは5~12cm、先端は尾状に尖り、葉の基部は広いくさび形、ふちは低くて規則正しい鋭きょ歯があり、表面は暗緑色,裏面は帯白色、毛は全くな早春,葉がのびきらないうちに黄緑色の花が咲く。花穂は曲がり、長さ15~30mmぐらいで細い。花軸には毛が多い.雌雄異株・おばなにはおしべが2個ある.めぱなのめしべには柄がなくて、柱頭は2裂する。包はめすおすともに卵状楕円形で先は丸く背面は無毛である。
〔漢名〕柳。 -牧野植物図鑑- |