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めぐり踏む グラバー邸の苜蓿
           深見けん二

ほんの挨拶 うまごやし裸馬にやる
           橋本美代子

スカートをひろく
      クローパーに広げ坐る
クローバーに 雨すこし降り けふの会
           山口青邨

被爆堂 クローバ柔し憩えとぞ
             中島斌雄





 重要な蜜原植物であり、クローバーの蜂蜜は世界で最も生産量が多い。葉は茹でて食用にすることもできる。花穂は強壮剤、痛風の体質改善薬などとして用いられていた。解熱・鎮痛効果もあると言われている。

 シャムロック(Shamrock)はアイルランドの国花。
 シャムロックはマメ科のクローバー、ウマゴヤシ、カタバミ科のミヤマカタバミなど、葉が3枚に分かれている草の総称。

 シロツメクサの花言葉
  堅実、幸福、幸運、約束、私を想ってください、夢の中、豊潤、感化。




 




しろつめくさ              〔まめ科〕
Trifolium repens L.  (つめくさ、オランダゲンゲ、クローバー)

 ヨーロッパ原産の多年生草本で江戸時代に日本に波来して、現在では野生化している。全株無毛、株の根元で分枝した枝は地上に伏して長くはい、緑色であり、しばしば節部からひげ根を出す。葉は互生して3個の小葉をもった複葉で緑色の長い葉柄がある。小葉は3枚頂生し、倒卵形あるいは倒心臓形、上部は凹むかまたは円形、基部は広いくさぴ形で無柄、ふちには細かいきょ歯があり長さ1.5~3cmぐらい、托葉は卵状皮針形で先端はとがる。夏に葉腋から高さ20~30cmの長い柄を出し、頂端に多数の蝶形花を散形につけ、花序はほぼ球形となる。花は白色、時には淡紅色をおぴて、小形で長さ9mmぐらい。旗弁は永存性で脱落しないで、後に褐色になって豆果をおおう。豆果は細長く中に4~6個の種子を生ずる。牧草として利用され、また緑肥として使用される。
 〔日本名〕 はじめ和蘭ゲンゲと名ずけ、後に詰め草と名づげ、現在では白詰草という。むかし和蘭人がガラス(ぎやまん)器具を箱に入れ、その空隙に、本種の枯草を詰めて、長崎港に運んで来た。その時枯草についていた種子を好事家が播いて、はじめて本種が日本にひろまった。

-牧野植物図鑑-




  




 クローバーを苜蓿うまごやし(牧草の意)というのは調べる課程で初めて知った。白詰め草といういう言い方も情緒がありいいですね。昨年の秋山の中で四つ葉を見つけたので、大切に押し花にしてお守り代わりに部屋に飾ってあります。(ま)


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