肉桂(にっけい) | シナモンの日本名 |
霍香(かっこう) | シソ科のパチョリの全草または葉。 |
莪述(がじゅつ) | ショウガ科の多年草です。薬として使うのは根っこの部分です。 |
呉茱萸(ごしゅゆ) | 蜜柑科。この実は胃腸薬、利尿薬に使われる。 |
木香(もっこう) | キク科の植物。根は木香(モッコウ)という日本薬局方に収録された生薬であり、芳香性健胃作用がある。 |
甘草(かんぞう) | マメ科カンゾウの根を乾燥したものでグリチルリチン,配糖体などを含有します。鎮痛、抗炎症、胃痛、鎮咳去痰、解毒、十二指腸潰瘍などにすぐれた効果をあらわし、かぜ薬にも用いられます。 |
茂木 (もぎ) | 西日本におけるビワの代表はこの「茂木」です。江戸時代に長崎の代官屋敷で奉公していた女性(三浦シオさん)が、中国商船から持ち込まれた「唐枇杷(中国原産の枇杷)」の種子を茂木町の自宅の庭にまき、そこから広まったといわれています。果重は40~50g程度と小ぶりですが、甘みはやや強めで酸味は控えめ。主な産地は長崎や鹿児島、香川などで5月~6月頃がシーズンです。 |
長崎早生 (ながさき わせ) | 早いものは1月頃に出荷されるという「長崎早生」。寒さに弱いためハウス栽培されることが多く、露地ものに比べると2ヶ月ほど早く店頭に並びます。果重は 40~60g程度で糖度は比較的高く、みずみずしく上品な味わいです。この品種は「茂木」と「本田早生」の交配で、1976年(昭和51年)に登録されています。 |
田中 | 1879年(明治12年)頃に植物学者である田中氏が、長崎で食べたビワの種を東京に持ち帰り、自宅にまいて育成したのが始まりとされています。果実は釣り鐘形で、果重は60~80g程度と茂木に比べるとやや大きめ。甘味は強く、酸味も適度にありバランスのとれた品種といえるでしょう。シーズンは6月頃です。主に愛媛県や千葉県、香川県や兵庫県などで栽培されています。 |
大房 (たいぶさ、 おおぶさ) | ビワ栽培が盛んな千葉の富浦町で多く生産されている品種で、大きいものは100g前後もあります。「田中」×「楠」として誕生し1967年(昭和42 年)に命名されました。寒さにも強く、「ビワ栽培の北限」といわれている千葉でもよく育ちます。酸味が少なくほどよい甘みで果汁も豊富です。旬は6月で、「房総びわ」としても流通します。 |
瑞穂 (みずほ) | 1936年(昭和11年)に「田中」×「楠」として誕生した品種。ほどよい甘みと適度な酸味があり、食味の良いびわです。サイズは100g前後と大きく、果皮は淡いオレンジ色で、薄い緑色の小さな斑点が出ることもあります。主産地は千葉県です。 |
白茂木 (しろもぎ) | 果皮と果肉がやや白っぽい黄白色をした品種です。長崎県果樹試験場で「茂木」の種子に放射線を照射し、突然変異を誘発して作らたもので、1982年(昭和 57年)に品種登録されました。果形は卵形で果重は40~60g。肉質はやわらかく多汁で、糖度と酸味のバランスもよく調和されています。6月中旬頃から出回ります。 |
土肥 (とい) | 静岡県土肥地域の特産の白いビワ。1877年(明治10年)に中国から持ち帰ったビワの種から誕生しました。果重は30~40gと小粒で食べられる部分は少なめですが、白く繊細な果実は香りがよく美味といわれています。収穫時期は5月下旬頃から。ただし風雨に弱く傷つきやすいため、市場にはあまり出回らず、お酒やゼリー、ジャムなどに加工されることが多いようです。 |
涼風 (すずかぜ) | 「楠」と「茂木」を交配して誕生し、1999年(平成11年)に登録された新しい品種です。糖度が高く酸味が少ないのが特徴。果重は50~60g前後で6 上旬頃に出荷されます。また、同時に品種登録された「陽玉(ようぎょく)」は「涼風」よりも一回りほど大きく、甘さと酸味がほどよく調和した品種で、こちらも6月上旬頃に出荷されます。このほか、やや大きめで早熟な新品種「涼峰(りょうほう)」や、やわらかくて甘酸適和の「麗月(れいげつ)」なども登場しています。 |
希房 (きぼう) | 2004年(平成16年)に千葉県農業総合研究センターで誕生した新品種の「種なしビワ」です。ビワといえば大きな種がゴロリと入っているのが当たり前ですが、この「希房」は邪魔な種がなく、実の多くを食べることができます。ただし生産数が少ないので、あまり見かけることはありません(※2009年現在)。親は「田中」と「長崎早生」です。 |