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病人に 夾竹桃の 赤きこと    高浜虚子


夾竹桃 一枝折れて 咲きゐたり  徳川夢声


橋の名を残せる暗渠夾竹桃   星野恒彦


昭和ヒトケタ夾竹桃は激流なり   富田敏子








花言葉・・・ 用心、危険、油断しない。




    




きょうちくとう  夾竹桃   Neriurn indicum Mill.     〔きょうちくとう科〕


 インド原産の常緑低木で普通観賞用として庭園に植えられている。幹は高さ3m余りになり、葉は厚い革質で線状皮針形、全縁で毛がなく、普通は3個ずつ輪生する。夏、枝の先に集散花序を出し、香りのある美しい花を開く。花は一般に紅色であるが、ときに帯黄白色のものもある。がくは深く5裂し、裂片はとがる。花冠は下部細い筒となり、上部は5裂して平らに関き、裂片は回旋して一端ずつ重なり、花筒の上端には糸状に細かく裂けた付属物がある。雄しべは5本で花筒の上部につき、やくの先端には毛のある糸状の付属物があり、互に接触して柱頭と合着している。袋果は細長く長さ約10cm、種子は両端に長い毛がある。また一般に八重咲きの品種が多く、ヤエキョウチクトウ(f. plenum Makino)といい、淡黄色のものはウスギキョウチクトウ(f. lutescens Mak.)白色の花をシロパナキョウチクトウ。その他淡紅色の四季咲きなどもある。葉が狭く花が桃の花に似ているので漢名を夾竹桃といい、日本名はこれにもとずく。
−牧野植物図鑑−




    




 同じ赤い花を着ける、さるすべりの仲間とゴッチャに覚えていたと、調べて分かった。でも、この花を夏の花というより秋を告げる花としての認識は変わらない。旧盆過ぎると秋なんです。僕の頭の中は。だって、思い出より先の事考える方が楽しいじゃない。(ま)


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