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   「年寄のふんがい」
 
 ごく最近、「年金がなくなる!」とTVを見た。私はTVを持たずに30年。近所のわんこ友達おばあちゃんの話。いつも「あんこちゃん」ゴールデンの茶色のわんこを散歩させている。
 かいもんできんなったおやじのかいもんに行こうとドアをあけ、道路に出ると、正面のおくから歩いてくる。「あの色は…。あんこちゃんだ。」がっしりしたおばあちゃんがどんどんでかくなってくる。
 
 あんこちゃんが私に気がつき「わーい!」と前足を宙に踊らせ、おばあちゃんが文句を言いながら、後ろにのけぞり気味にリード(犬のたづな)をひっぱっている。
 「こんにちわー。おばあちゃん、お腹がでてるよ。」「まったく、また太っちゃった…。」「元気そーでなにより…。」と私。「この間、洋服買って、いろいろ買ったら15万!。」とおばあちゃん。「ずいぶん高額なおかいもん。」どうも、中流の上のおばあちゃんらしい。「そんでサ。うちの娘にあげる。って言ったら、『いらないっ!』っ言われちゃったんだよ。」「はー、んじゃ自分で着れば?おしゃれなんだから、おばあちゃんは…」「着れないんだよ。」「やせれば?」とやりとり…。その間、あんこちゃん、やっぱり前足は宙に浮きバタバタしている。
 「まったく、本当にうちの犬は…。」「やせれば?」といったものの、やっぱり体重がないと支えられないのかも…。あんこちゃん大型犬。「心の中で、(まずいことを言ってしまったか…?と冷汗)
 女っていくつになっても、特に太った人は、天心らんまんでありながらも、常にやせたいと思っているのだろう…。私は、あんまりいつも太っているという方ではないので、苦労は分からない。どっちかっつーと太るに苦労するタイプなのだ。
 
 昨年の私など、一気に6Kgやせ、40Kgを切ってしまった。風邪をこじku槫C察☆・w)部屋にひきこもり、食欲はあるから、ごはんはつくるのだが、目の前の食事がどうしても食べられなかったのだ。きつかった。3、4日トライするのだがどうしてもダメ。困ったあげく、丁度「柿」の季節だったので、「¥300でどっさりの柿」もう、これをごはんにするしかない。と何袋かかって、二週間程食べ、後に、またごはんを作って、「洋風リゾット」から食べはじめ、なんとか普通のごはんが食べられ、8ヶ月かかってやっと、いつもの体重に戻した。
 
 正反対の苦労だな。たいていの事にむとんちゃくな私。おばあちゃんは、高齢者ゆえのストレスがたまり続けていたのだろう。女ってコワイ。「あんた、どこ行くの?」「あー、これからお父さんのかいもん。」「どこまで?」「¥100ショップ。」「これから年金がなくなるんだって?」「へ?」「TVでやってたんだよ!ホントに、全くねー。あんた、お金あった方がいいよっ!」「はー。」と、ふと足元をみると、あんこちゃんは、はぁはぁとでかい口をあけ、あくびをしながら、道路の上に、ドッカリと寝そべっている。(今、私の手中には¥300)
 
 「ほんとに、この犬はっ!さっきシャンプーしたんだよ。ドライヤーめんどくさいし。」
あー、そんで外に出てきたわけかぁ、気化熱で涼しそう…。そんでおばあちゃんは汗をかいて(健康にもいいし)やせる。……という寸法のハズなんだな…。
 年金かぁ、バクダイなお金を払わなくてはならない…。ちょいと前まで、これから国民の若手3人~4人で1人の老人を支えることになるだろう…。とのこと。それが、次は年金をなくす…。よくわからない話だ。
 そんなだったら、国会議員の給料(国家公務員)を半分位にけずって、あとはお金のある大会社とかからカンパしてもらえばいいんだ。均等割で、こちとら貧乏。貧乏なんだから…。たいへんなんだから…。みんな命がけなんだ。海まで汚染しちゃっている分。おえらいさんは、黒マグロなんか食ってるよゆうもあたえたくない。という気持ちだ。漁師さんには申し訳ないが…こちとら年寄の介護。それも、最近おやじの借金が発覚。
 
 まったく、ブルースである。むちゃくちゃである。
「なんとなく、頭の中を"魔女うおきんぐ"がぐるぐるしはじめた。酒も飲んでいない。やっばり…
「新しいショック(職)を求めてぶらぶら病といくか…。」「フロンティアを探すんだ!」
いやまて、まずは命の「水くみ」8Lから始めよう。
 
空気は大事。
水も大事。
土も大事。
生きとし、生きるものの「種たね、しゅ」は大事。
 
神のご加護があります様に…
ラーメン ん?
 
麻梨
 
P.S.それにしても、雨上がりの紫陽花は美しいものである。

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