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忌 野 清 志 郎
菊池 尚武
 
 
 忌野清志郎の葬式に行ってきました。
 
 青山墓地のあたりに午後7時20分に着きました。終了予定時間は終わってるだろうけど、実際は遅れてるだろうなと思って行ったら、あんのじょう、長い長い行列がありました。ともかく長い行列で「人気イベントの最後尾を探すとはこんな感じか」と言う感じで自信無いままに歩いて行ったら、なんとなく最後尾に着きました。
 やっぱり「自信無いまま並んでる」と言う、主婦らしき人に話かけると「人を待ってる」との事でしたが、何と!じき現れてのは小学校6生の息子さんでした。
 息子曰わく「忌野清志郎は、お父さんが聞いてて好きになった」という事でした。そうなんですよね。小学生はともかく今の若い子は、昔のフォーク・ロックを「お父さんが聞いてた」「お母さんが好きだった」で知ってたり好きだったりするんですよね。
 
 ちなみに、中津川フォークジャンボリーが8月1日、40年ぶりに復活するそうです。正確には中津川駅の隣で「花の湖フォークジャンボリー」と言う名前で開催するそうです。興味のある人はネットで調べてください。
 
 さて9時50分ようやく葬式場の敷地内にたどり着きました。式場入り口には、忌野清志郎と言う個性的な大きな葬式看板と、清志郎が好きやった、高さ10メートル位のウサギ風船が揺れてました。
 そして月は16夜かな?まさに月のウサギも祝ってるようです。「ああ~こうゆう人が死んだ時は自然も悼むのか」と思いました。
 会場からは「忌野清志郎ロックンロールショーにようこそ」の放送と、曲が流れてました。新曲「おお~ラジオ」は、せつなくいい曲ですね。ちなみに昼は大音量で青山墓地に音楽が流れてたそうです。
 式場敷地内内も蛇行につぐ蛇行でした。列の始めの方で、ハガキサイズの清志郎さんの写真をもらいました。宝物ですね。建物の入り口に祭壇少し前で、献花用の花ををもらいました。そうしてようやく、祭壇最前列につきました。祭壇にはギタードラムとともにスポーツ自転車がおいてありました。
 
 そうなんです。実は僕は忌野清志郎さんの音楽の熱烈なファンでは無いんです。RCサクセションは「非常にユニークな音楽だな」とは思ってましたが、熱烈ファンでは無いんです。僕にとってロックはうるさいだけの聞こえて、好きじゃ無いんです。(良く言うと、ゴジラの吠え声的な音楽で、大迫力か?)
 ところが忌野清志郎はん、サイクリングなんかにはまったと、聞いて「オモロい人やな」と思ったんです。あらゆるスポーツの中で一番体脂肪率が低い「シンドイの選びはるな~?」と思い、さらに清志郎はん、こんな行動もしてはります。
 山形で50代の男性が山で遭難したら、その父親の80代の男性が、息子をに助けに行って救出したニュースに感銘を受けて、その親子に合いにいってるんですよね。清志郎はん「俺は80代で同じ事ができるだろうか」って。でさらに、俺はその清志郎さんに興味と共感を持ったわけです。「この人、違うわ」と。
 
 話は葬儀会場に戻り、会場の入口出口に花輪では収まきらないのか、沢山の名前の書いた木札並んでました。 それで山口百恵の旦那さん三浦友和が、かなり親しかったのを知ってビックリです。 祭壇出口では女子高生が泣いてました。「ファンの世代が広い人やな」と思いながら、僕も「おお~ラジオ」のサビを、心で繰り返しながら 帰路につきました。
 
〓おおラジオを聴かせて〓

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