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2009年、明けましておめでとうございます。
今年は素晴らしい年にしましょう。


 12月
 十二月は大工仕事も暇になり、毎年自分に帰る月、一人寂しく過ごすことにしていることが多いのですが、昨年の十二月は忙しく過ごしました。エマさんのお店の改装工事が入ったからですが、その後そば打ちやらで、30日まで動き回っていました。
 有り難いことです。大工仕事にしても、おそばにしても、友達から頼まれ、汗を流して喜んでもらえたら、いい時間を過ごしたと言うことです。展示会の仕事も基本的には同じことなのですが、「感謝」ということが、お金と言うものだけに集約されてしまうのと違って、楽しさが倍増します。
 僕は一人、自分の世界に浸る時間がないとやっていけませんが、時間はずらせばいいだけです。
 エマさんの店を手伝ったのは、場所もいいし、程よい広さもあるし、今後、展覧会や、小さな集まりの会に使えそうだったからです。お金だけじゃないよね。
 
 やばい
 「第一印象が困った奴が来た。」でその後縁が今でも続いている友達が結構いる。そんな時心の奥で「ヤバイ」と叫んでいる。勿論縁の切れるほうが多いと思うのだが、そちらは時間と共に忘れてしまうので、「いい奴」という好印象で縁が続く人より、強く心の中に残っている。
 ただの迷惑な奴ではなく、僕の心に引っかかるものがあり、時にこちらの認識を変えざるを得ないので「ヤバイ」なのである。大きく言えば友達付き合いの醍醐味ですよね。
 
 
 不景気
 世の中不景気と大騒ぎだが、なかなかその実感がない。じわじわと来るのだろうけど困ったことです。貧乏は今に始まったことでないので、今回はどう生き延びましょうか。
 
 身のは回りのことを離れこの不景気を分析してみると、21世紀に入り、今世紀前半の技術や、産業や、政治が見えてくるのではないでしょうか。どんな産業が伸び、何が衰退し、どんなパアーバランスを世界は要求しているのかが定まってくるのではないかと思います。
 石油だけに依存した産業は伸びは止まり、おそらく今後大きなエネルギー革命が起こるのだと思うし、太陽電池を主体としたものに変わって行くのでしょう。アメリカのBIG3が破綻したのは、そういう技術開発が遅れたからですし、更に、中国やインドといった国々まで、自動車産業に参入してきたからです。過去の栄光にあぐらをかいていた当然の結果です。
 金融資本主義は実体経済から離れれば当然破綻します。バブル化した過去の好景気と同じ宿命の道をたどっているだけです。
 
 政治的には共産主義崩壊後、歪なアメリカの一国支配が終わると言うことです。アメリカは普通の国になればいいのです。21世紀は少数の国家が世界を支配する時代ではありません。汎国家世界というべき時代に入ったということです。ヨーロッパ連合ののように、経済や政治は同じ基準で、文化は独自にというのはこれからの社会でしょう。
 
 この不景気は、20世紀世界から21世紀世界へ世界が構造変化を起こすその過程の通らなければならない道です。ただ悲観する必要なと思うのは、これから伸びて行くだろうと思われるものの実体がもうすぐ、人々の前に姿を現すと思うからです。夢があれば、人は少々の困難は気にならなくなるものです。 
 
 石油は今安くなっていますが、景気が良くなれば高値となり、脱石油化の方向に行くのだと思います。そしてかっての石炭のようにその使命を終えるのだと思います。これから人類が使うエネルギーの全体量は伸び続け、10倍100倍となるでしょう。核エネルギーは放射能の問題と、温排水や熱として放出されて、大きな問題となる可能性があります。
 地球は地球内部からエネルギーと太陽からのエネルギー以外は、地球のエネルギーバランスを崩すものとなるのです。だから人類は、風力、水力、バイオエネルギー、太陽電池以外の、太陽エネルギーとマグマのエネルギー以外の、エネルギー源に頼ってはいけないのです。しかもこの自然のエネルギーをほとんど使っていないのです。技術開発が進めば、いまの総エネルギーの100倍のエネルギーが使用可能でしょう。
 
 新月
 昨年の12月27日は新月でした。そして1951年12月27日も新月でした。昔の満ち欠けはインターネットですぐ調べることができます。そしてこの日は僕の誕生日です。
 よく僕も占いを見たりしているのですが、月の満ち欠けあたりは信じてもいい、この地上の生物なら、遺伝子のレベルから多大な影響を及ぼしていると思われます。僕らが文明の灯の中で、月の及ぼす影響にあまり気づきにくくなっているだけで、何億年と続く生命の歴史の中で、自然の力として組み込まれ来たのです。ただそれをどう理解するかは色々意見の別れるところです。
 新月はまずは「0」でしょう。ゼロの象徴です。物事の終焉と再生の象徴です。
 次に「闇」の象徴です。悪鬼がはびこるということですが、これは見えないから人間が勝手に「邪」と決めただけです。漆黒の闇と言うのはありません。低く雲が垂れ込めた新月夜以外は、星明かりだけでも夜は結構明るいものです。
 その次が大潮、太陽の方向に、引力が一番強くなると言うことです。細胞レベルではこの影響が大きいのかも知れませんが。
 
 そんなわけで何か僕にとって、昨年の12月の新月は新しいものが始動する機転になっているのかも知れません。その実体はまだわかりませんが、そうなってもいいと思っているし、そう期待したいです。


 


 追悼

 昨年も古い知り合いが死にました。一人は土本典明さん、水俣病を死ぬまで追いかけ続けた記録映画の監督です。日本より、外国では高い評価を受けてた人です。こういう人がいるので日本の社会も、健全さを保っていられるのです。ご冥福を祈ります。
 マスコミに出てくるメジャーな有名人が日本を動かしているわけではありません。彼は日本ではマイナーな監督ですが、ヨーロッパなんかの環境問題を扱った資料館などに行けは、欠かせない人物の一人なです。もっと日本で評価されるべき人です。

鈴木さんの墓参りの帰り、寺の傍の清澄庭園
の亀。鈴木さんの奥さんと寄ったのですが。
可愛いね、何かいいことあるんじゃない。
 

 もう一人が鈴木成雄(しげお)さん、工芸社の社長でしたが、リタイヤーして何年かするのですが、楽しい人で、お酒と江戸っ子気質の世話人でした。ご冥福を祈ります。
 社長のところで働いている人は一癖ある人が多く、下町の人情かです。仕事が終わりみんなをつれて、飲みに行く、飯を食べさせてやる。それが一番の楽しみといった人、少なくなりましたよね、こういう人。

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