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趣味;パンダマネージャー 特技;パンダマネージャー

菅野 幸江



 自分でも意外なほど そわそわドキドキしていました。5・11 南青山MANDALAのPANDA//SON(パンダ・サン)のデビューライヴのことです。開場1時間前から並ぶ人が出始め 30分前には人員整理の係員が出る始末…キャパ150席のライヴハウスは補助椅子まで用意され むんむん熱気があふれていました。私の目はすでに身びいきになっているので「本当はどのくらいの仕上がりなのか みんなはどう評価するか…?」――不安で不安でしょうがなくむやみにウロウロと 来てくれた友人・知人に挨拶しまくってあるいていました。

 客席のライトがおとされ 拍手と供に現れた3人は 色違いのボーリングシャツ姿。赤いシャツにジーパンのパンダさんは「バイク屋のおやじみたいだろ?」と照れていました。オープニングは パンダさんが昨秋「菅野さんの保育園をイメージしてつくった曲だよ」って言っていた「街並」――かぐや姫のツァー会場で聴いたときより ずっとしっとり歌ってくれて もう私はそれだけでうるうる…

 「僕の胸でおやすみ」「君と見た空の下で」「世代間闘争」「眼をとじて」――池田くんと勝久くんのつくった曲も以前よりハーモニーがしっかり出来てきて パンダさんのベースとコーラスが色を添えている感じでとてもいい。(とってもいいじゃないの!)沢田聖子(しょうこ)さん・北の国からのギターを弾いている坂本さん・ダイヤモンドユカイさん・バンブー竹内さんが応援に来ていて 舞台にあがって一緒に「黄色い船」を大合唱。

 やはり今日の観客は 「かぐや姫の山田パンダ」のその後を見に来ている人が大多数らしく、こういう知っている曲になると思いきり のりのりになり一緒に大声で歌っている人もいる。

 ここでMC――「僕が保育園とか 福祉施設をまわるきっかけをつくってくれたのが品川の菅野さんという人で 菅野さんのおかげで僕はたくさんの子供達から元気をもらいました。」

(きゃあ こんなとこで私の名前出さないでぇ!恥ずかしいぃ!)

 「えっ 子供達も来ているって? おいでおいで …おっ なつかしいだいきくん・たかちゃん・ゆうきくんじゃあないか!よく一緒に歌った歌をやろうか。」

私の保育園の卒園児3人と「ポケモンの歌」「どらえもん」を楽しそうに歌う。(こども3人は緊張して全く歌えず 客席の親と元担任保母のみが盛り上がる…!)

 池田くんの「急がないで」・勝久くんの「途中」・パンダさんの「おはようおやすみ日曜日」と続けての3曲。池田くんは髪を金髪に染めてきていて、V6の岡田君みたい…。むずかしい曲をきれいに聴かせてくれます。勝久くんの「途中」はスローバラードで高音が美しくきまり伝えきれない愛のせつなさが胸にせまるような曲で思わず涙が出そうになります。…今日のステージNO・1といえるかもしれない。薄いグレーのサングラスがよく似合っているよ。

 アンコール曲は「そんな人ちがい」「踊り子」「田舎道」「踊り子」は 故村下孝蔵さんの曲でパンダさんがよく好んで歌う歌ですが今日は、打ち合わせと違ったのかキーが違うのか池田くんも勝久くんもポカンとしたまま パンダさんのみがひとりで構わず歌ってしまいあらあらという感じでせっかくの「踊り子」がちょっとかわいそうでした。(パンダさん暴走はいけないよ…)

 「田舎道」はPANDA//SONのテーマソングにしようかという曲で 素朴なあたたかい詞です。少し前まではパンダさん なかなか歌詞を覚えられずにちらちらアンチョコを見ていたのですが私に「私が大好きな曲なんだから 私のことだけ見つめて歌ってね」と言われて大発奮して覚えきったという 渋く渋く堂々とした仕上がりでした。(うふっ)          最後の最後に会場から花束やプレゼントをたくさんもらい「どうもありがとうございました」と深深とおじぎしてひけていく3人――2時間、21曲、おつかれさまでした。(ほーっ)   こうしてドキドキのデビューステージは終わりました。本物のマネージャーは「たくさん間違えたから50点」といっていたけどサブマネージャーの私は若者の可能性にかけて85点あげたいと思いました。もっともっと場数を踏んで曲もかきためてMCもパンダさんまかせにしない度量を身につけて CDも発売できるようになろうね――そんな気持ちを込めて。

 5・24(木)16;20pm.パンダさん突然の来園。

卒園式以来なのに子供達はちゃんと覚えていて「わぁ〜い!パンダさんだぁ」「遊ぼうよ」と3重にも取り囲み お絵描き 紙棒作り ボール投げと相変わらずもてもてのパンダさんです。

 40分ぐらい遊んでから私の退勤にあわせて一緒に保育園を出 駅への道すがら肩をならべて歩くふたり――きゃあ 誰かフォーカスしてぇ!……「山田パンダを陰で支える謎の色白知的美人!」…なぁ〜てね?

 でも 我々の話題はいつも仕事のことやコンサートのこと。パンダさんにしてみれば全くのど素人である私のような者の感想や意見は 貴重なのだそうです。スタッフや取り巻きはいつでも「よかったです」しか言わないからこれでよいと思ってしまう自分が怖いと言います。

「菅野さんは(ギターもフォークもよく知らないけど)ゆたかな感性で鋭い指摘をしてくれるのでありがたい」と言うのです。彼のこういう謙虚なところが私は好きなのですが…。

「ところで 次回のコンサートのチケットは30枚ぐらい(売れる)?」 おっと、そうきたかい、わかっていますよ、何枚でも売りましょう。顔は広いんだぃ…とほほ やっぱりマネージャー格以上には、なれない私なんです。

 と言う訳で 次回9・7(金)南青山MANDALA PANDA//SONライヴvol.2の宣伝しちゃいます。飲み物代込みで4500円6;00開場7;00開演。ぴあにて発売中。

フォーク好きの方パンダ好きの方ぜひいらしてくださいね。

誤解のないように言っておきますが私のこのマネージャー稼業は全くの私の趣味&特技であり パンダ事務所からの金品の受領など一切ありませんしパンダさんからの投げキスひとつももらっておりません(?)

 私が願っている事といえばただ、パンダさんが「人寄せパンダ」の役目を終え純粋に子供好きのおじさんとして福祉施設をまわるボランティアになった時にいつもそばにいる本物のマネージャーになっていることなんですが……そんな時代はくるのでしょうか…乞ご期待です。

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