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ぶつぶつぶつ

 

生木を燃やしているような

ブツブツブツと音がして

煙が曇天の心にたちこめる。

世界は僕を素通りしてグルグル回る。

まるでベットに縛り付けられ病人のように

僕は仕方なく唯眠るだけの

だだ時間を消費する生きた屍。

 

空想という心の部署が

うまく機能しなくなって久しく、

夢の続かぬ僕はなど

ただの木偶の棒、壊れた人形。

大きな生ごみ。

 

ブツブツブツと

酵母が発酵する音かと思ったら、

どうも生ごみが腐っている音らしい。

websideの占いは

みんな最悪の年回り。

左脳では分かっても右脳は全く納得していない。

 

曇天曇天、秋晴れでも心は曇天。

ちょつと差した陽射しのような思いつきも、

暇が有っても金が無い。

このとろの不景気で仕事も大曇り、

ちっぽけな夢もあと伸ばし、あと伸ばし

そのうち陰も形もなくなってしまった。

 

ブツブツブツ

また、ブツブツブツ。

ここまで来てしまったら居直って

腐りに腐つてやれ、

腐るものが無くなったら

音も臭いもしなくなるだろう。

えっ!

それはお前が死ぬときだって。

知るか。どうにでしろ。

 

ボキボキ、プッツ~ン。

       あっ、何かが切れた。 

 

Mamoru Muto 24 oct 2002

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