ゴ ミ 拾 い
日本の町でも田舎の村でも、ゴミひとつ落ちていない。
家の前の道路は、それぞれの家で掃除している。
公園などの公共施設は、ボランティアがゴミを拾っている。
持ち込んだゴミは、持ち帰るのが徹底されている。
日本社会が安定した裕福な社会になった証拠です。
僕は思うのですが、日本は平安時代まで母系社会です。
古代は、女性が社会の主導権を握っていたのです。
女性的細やかさが、今でも消えずに維持されているのでしょう。
室町時代、惣村という自治が生まれました。
寄り合いにより、掟を定め、大名や荘園領主に対抗したのです。
村民は平等が原則として、結束を強固にしていたのです。
母系社会の伝統が生かされたのでしょう。
そこで芽生えた、公共施設は自らが維持管理する意思が生まれ、
今日まで受け継がれているのです。
単なる道路のゴミ拾いも、長い歴史から生まれた意識なのです。
2023.4.5. Mamoru Muto