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ウクライナ Ⅱ

葉桜になりかけの桜の木の下の、
野蒜が青々と繁る草原に横になり、
お昼のおむすびを二つ食べた。

時折風が吹き、
桜の花弁がヒラヒラと、舞い降りる。

今日は、一ヶ月免停で、
府中の試験場の講習に来ている。
隣の公園で昼飯を食べた。

葉桜のさくらの木の上は薄曇りの空が見える。
なぜかうっすらと涙がが出て来た。

まるで第二次世界大戦。
ウクライナの破壊された街並みと、
写真でしか知らぬ風景が、二重写しになり、
僕の脳裏を駆け巡った。

悲しく哀れな、今のヨーロッパの一地方の風景。


2022.4.7. Mamoru Muto
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