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2019年6月、特記すべき事 


香港の200万人のデモです。

一国二制度の灯火が消えかかっていました。
香港で捕まえた政治犯を中国本土に移送する法律阻止のデモです。
若者達は、デモ参加で刑務所に送られるかもしれないという悲壮感のなか、それでもデモをしたのです。
200万人は結果論です。
初めは二、三十万人の予想で、その数なら警察に潰されて、主だったものは拘束される。と誰もが思っていたのです。

800万人の香港、その人の四分の一のデモ参加とは、一般市民も見過ごせないほどの危機感を感じていたと言うことです。当分、当局は手を出せない。


習政権は揺らぎ始めています。
アメリカとの貿易戦争で、保守派に押され強硬論をぶちまけたはいいが、即座にアメリカから反撃され、関税の25%アップされてしまった。
強硬論の述べた習の指導力が揺らぎはじめたのです。

先の展開は分かりません。

全輸出品へ25%関税化となれば、中国経済のダメージは相当なものとなります。
失業者が増えれば、共産党体制も揺らぎ始めるかもしれません。

アリンコと象の戦いです。
微かな小さな光です。
折しも天安門事件30年記念の今月。
民主主義の光は輝き続けています。
2019.6.20  Mamoru Muto


 僕の一番の関心は中国の民主化です。トランプ政権の中国の民主化への言及は、本心からではありません、中国を攻めるコマのひとつにすぎません。アメリカの利益しか考えていない政権ですから、いつでも変わり得るものです。狸と狐の化かし合い。習政権の組織的、構造的中華思想より、トランプのアメリカファーストの方が透けている分だけ、わかりやすいと言うだけです。どちらとも嫌いな政権であることには変わりありません。
 巨大な中国と香港。多少なりとも外国の事情を知っている人々はともかく、七割以上中国人は国営メデア加工された情報しか知らないのです。情報に関しては、飼育された豚等しいのです。養豚場の豚が暴れ出すのは、餌をもらえず空腹になった時です。「自由とか民主化」言う理念ではありません。失業し生活に困るからと言う経済的理由からです。米中の貿易戦争は、経済的な行きずまりなよる抗議行動が、拡大する可能性があります。中国政府が一番恐れていることです。政府が混乱すれば、情報統制も混乱し知らなかったことが、流れてゆく可能性があります。
 さらに、沈黙している人々が動き出す可能性もあります。そういう時に、香港の今回のデモは、道しるべとして光り輝くのだと思います。そう願いたいと思います。 (ま)

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