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反   日 ─ 李承晩の亡霊に支配された国 ─ 



 戦争が終わり、帰国した李承晩は、祖国朝鮮人があまりにも日本人化している事に愕然としました。そこで彼は国を建て直すのに「脱日本、反日」を掲げたのです。
 かっての李王朝を否定した故に、脱日本、反日は、大韓民国の重要な国是の一つになってしまったのです。
 「日本統治時代、朝鮮人は差別され、日本の官憲は残虐非道であった。」と教育され、再生産され続け、今日に至っているのです。

 確かに朝鮮人差別はありました。警察や特高は反政府運動をする人々に目を光らせていました。しかし、多くの人々は、日本統治を受け入れ、積極的に協力していたのです。
 積極的な協力者なしには、日本統治は成立しません。朝鮮半島では朝鮮人が圧倒的多数なのです。その一割が反旗を翻したら、とても半島を治めることなど出来ません。

 北朝鮮が、金日成神話により支えられているように、南は反日抵抗神話によって支えられているのです。北朝鮮と対抗するために、反日抵抗神話は欠かせないイデオロギーなのです。
 朝鮮半島は、南北統一を念頭に、建国神話の見直しの時期に来ているのではないでしょうか。

 徴用工、慰安婦についても、朝鮮人の積極的関与があっての出来事です。強い強制はなかったと思います。朝鮮人、いや当時は日本人として行動した、という歴史的事実と向き合う時期だろうと思います。

2019.2.16 Mamoru Muto

 日本統治に関しては台湾では全く別の見解になっています。それは、戦後一度は日本支配に反発して国民党を受け入れたのですが、台湾を支配した国民党政権の汚職や台湾人差別がひどくて、民主化により、日本統治の良さの見直しが進むことになったのです。
 朝鮮半島の場合は台湾のような比較検討がなされていないのです。民主化といってもまだ、始まったばかりです。多方面から自由に何でも発言できる社会ではありません。自由に発言すると社会的な制裁を受ける社会です。更に、李王朝時代の宮廷政治の政争をおもわせる、派閥闘争明け暮れる政治体質です。朝鮮戦争も派閥闘争が大きくなったものです。
 当時、李王家を復活させてたり、広範な支持のあった民族指導者をたて、統一を維持する方法もあったのですが、結局国を二つに割る結果になりました。ソ連やアメリカの責任ではない。自らが招いた派閥抗争の政治体質が一番の原因です。

 戦争が終わり七十年も経つのに、未だに「反日」が前面に出てくるのは、北朝鮮と対抗するためには、国家存立の理念が弱いと言うことです。金日成神話が妄想であるように、大韓民国は反日イデオロギーで武装してきたのです。
 現在文政権は南北融和に走っていますが、北朝鮮と対話するために、自分の立場を確保する必要がありますし、また逆に、反日神話で同調するためです。
 日本人としては見守るほかありません。日本に非はありません。過度な反日、歴史誤認には、強く「ノー」と言うべきです。朝鮮半島の為にも毅然とした態度が必要です。

 米朝調議がうまくいって、南北統一のムードが高まったも、疲弊した北朝鮮を立て直すのは並大抵のことではではありません。金正恩は金王朝存続の為にあらゆる手段を使ってくるでしょう。簡単にはゆきません。
 僕は、朴前政権が推し進め、米軍も賛同した、「暗殺による金正恩排除」が最も合理的な、混乱を最小限で収拾する方法である、という考えを今でも捨てることが出来ません。 (ま)

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