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人のことだが… 
    「 頭にくる程バカバカしい話 」
 
 世の中、仕事したいのにアブれちゃってる人、自分でリストラしちゃった人、電気のためにはたらいちゃってる人、いろいろいますね。生活のギャップが大きくなってきています。自分の感情のギャップも…。いつだったか、ダライラマ法王は、"この矛盾の中をどう生きてゆくか…"というメッセージ。
 「バランス」ですよね。全て…
 
 昨年から九州を行ったり、来たり、「しいたけ」の仕事につくつもりだったが…。
 N県T市(離島)、動物、昆虫etc.人種も…固有種が多い。偉大な大自然であった。その仕事、(結局は、かじっただけの結果にすぎなかったのだが…)Kちゃんは、頭テンパッタ状態で申し込み、なんとかコネで入ることが出来た。 「しいたけ」と、言ってもあなどれない。私も昔、伊豆で自家用にほだ木をもらい、(くぬきの木がBEST)30本ほど、作っていた。政策の中での仕事、山のばっさい、ほだ木のせん別、(はねたほだ木は薪になるのでもらって帰る。)島の山は急斜面、年に何回かは、人が死ぬ。現にKちゃんも木を切り倒れるところで逃げなんとか無事でいたようだ。それも厳寒期に…(今年はマイナス8℃とのこと。)チェーンソーを置いて逃げ、そいつがボッキリいったそうだ。山出し(木を山から出すこと。)が汗をかく。
 があるからなんとかやれるんだと思う。私も首の骨をやっちまってるのでかなりきつい時は治療である。私も手伝った。Kちゃんの投げた木がバウンドして右腕にあたり、打撲。それから、薪にする木を軽トラに「こうたろ先生」を乗せ、家に戻り、夕飯の仕度。薪ストーブに薪を投げ入れ、おかずを作る。冬はほとんど魚は釣れないから、スーパーに買い出しに行く、物価は高い。ガソリンは農協で152円、スタンドだと20円高い。外交緊張すると、GSで182円、(内地とだいたい30円はちがう。)
 
 なにせ、漁業でなり立っていた所、漁業権は40万。小さい船、200万、船がい桟100万、計340万くらいないと、魚やさざえ、えび、ひじき等獲ってはならない。港や山のふち等、監視カメラがついている。領土問題もふくまれていて状況は厳しい。めっかったらすぐしょっぴかれる。
 この間もちがう集落の人が連れていかれた。漁師なんてもんはギャンブラーみたいなもんだなー。と思う。
 「縄」といわれる仕事、ぶり用のでかいハリがついた縄、最近のは、箱にハリをつけていく。一箱¥400の仕事、年をとって船から降りた人などは夫婦でやっている、一人一日¥4000、甘鯛だと、いかを切ってくっつけて箱にしつらえる。その箱を漁師がとりにきて、出漁する訳だ。海上でKOREA船とやり合いながら…。イージス艦も配備中の頃、
 話しはそれたが…。
 
 しいたけのほだ木に穴をあけ、稙菌の作業も手伝った。今と昔(私が作っていたのは20年程前)でちがうのは、菌のコマ。昔は、木のコマだったが、いまは、夏おでんの小型版。クッキー缶の中に入っているプチプチシートの大きいのに、ゼリーで固めた菌が入っており、ふたの部分が白く、(雑菌が入らないように…)それをシートから指で押し出し、ほだ木の穴につめていく。昔は木のコマを木づちでたたいて打ち込んでいた。
 あっというまに稙菌OK!以前は群馬の菌だったが、鳥取産の菌だった。やっぱりバクハツ以来、遠く離れたところでも気をつかっている。ほだ木運びが腰にくる。
 ほだ木を組み並べ、上下の天地返し、何回かやる。菌がまんべんなく木の中をまわり、木にショックを与えるとしいたけは出やすいとのこと。
 しいたけ業を営む人のところをまわる。国から費用が出るので人員確保を兼ねてのことらしい。夏などはビールなどががんがん出る。昼間から飲ませられる。別に飲まなくてもいいのだが…。バーベキューもやったりする。(公費を使って…いいんだか、わるいんだか…)そのかわり、研修期間中は、10日以上休みがなかったりする。これって労働基準法などくそくらえという感じだ。
 でも農業やるとなると、農業などに入ったりとか…。晴耕雨読なのでやむをえないのかな?結局、いい加減に後期中年者の出家ボロボロKちゃんは親戚のコネという「島の掟の中のしがらみ」の中に突入したいへんな目にあってる訳だ。私なぞ、訳もわからず連れまわされ、家もGETする為に利用されているとしか思えない状況だった。呼び出されて、行く度にケガをして帰り、コウタロ先生の避難所はそんな訳でなんとかなったのだが…。コウタロ先生は、ガンガン走る事が出来、東京なんかにいる時より筋肉はついていた。そこのところはいいのだが…。
 Kちゃんのストレス解消の酒によるぎゃくたいにどうも耐えかねているらしい。時々、家出を試みているようだ。
 犬のテレパシーもすごい。東京の私の所に夢に出てくるのだ。気になり、TELを入れるとやっぱり何かある。困ったもんだ。
 
 現在、父親の介護、どっちに転がってもチビシイ状況、もうひとつのパターンを考えなくてはならない。とりあえず前回の滞在は近所のばあちゃん達に、とってきたふきで佃煮を作って(薪ストーブで3日間炊きまくり)薪ストーブパンを配って帰ってきた。
 自分が食べる分の食料は事前に送っておいてあるのでなんとかなっている。
 作ったものは、よけいに作って近所におすそわけするか、2・3日、食えるようにしとくと買い物に行くのに遠い分、楽になる。
 
 研修生になれば良かったかなー。
 
 親父さえコケなければ…。(涙)とてもたいへんだ。ヘルパーさん達もうちのおやには難儀しているらしい。
 Kちゃんは「そば」の種まきやら、炭焼きの薪入れなどもやっているらしい。結局は研修生なので、どの分野に着手するのかが後の問題なのだが…。就職するのに300万の貸付(「土地」や「種」など…)
 結局、就農せずに、世話になった人のまたコネで木工所に勤める事になったのだが…バイトになってしまった。ガッシリ研修生で20万近くもらっていたのだが、いきなりバイトになった。しんせきの口ききで森林組合の口もあったのだが、ばっさい事件でやめたのだろう。木工所にバイトが決定した後、二週間位「機械がこわれて仕事は中止」今は再開しているらしいが…。やっぱり不安定。
 
 近所の若い者がやっぱり仕事がなく食いつめKちゃん現在、若い男を不安げに養っている。「男」のしゅみがあるとは知らなかった。「たすけあい」がいつしか「愛情」にかわるかもしれない。ぶふふ。(彼等はとても似ている。)
 
 そして、PM2.5は島をすっぼりと包んでいる。放射能は、年間2mSvとのこと。
 計測器はたぶんないだろう。私がむこうでつみとった「よもぎ」「びわの葉」は三回位洗って干しておいてきた。
 Kちゃんは仕事がない間、郵送されてきた失業保険の紙を見つめながら…。「いってくる。」と出かけていった。「おりない…。(1日分足りなかった…。)」気が狂った状態になった。仕事場の人に嘘をついて、私が来るからといって仕事を休み、パチンコに行き、迎えなど来ず、私はヒッチハイクで集落に向かった時の分だ。それで気が狂ったって私のせいではない。自業自得なのだ。
 体制も体制だが…。何といっていったらいいのかわからず、なるべく近づかない様にするしかないんだな、こういう時は…。
 
師、曰く(のたまわく)
『君子危きに近よらず』
名言である。
 
 あいつもまた金がない。"スナック通いも原因だ。(1回行くと¥30000はかかる。)
 
 私は、TPPに関しては、バクハツ以前から、どうかな?と思っているが…。地方の農民は100%反対。しかし、バクハツ後はやむもえないのかなっと50%位の感じ。わからない。
 百姓はつらいが太陽といっしょ。日本の伝統食はどこへ…。
 
完    麻梨

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