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      漁 火 〟Ⅱ
 
 
360度 見まわせる水平線。
不思議な場所がある。
何千年もの歴史の中でつちかってきた
「響き」
どれくらいこの「響き」をきいたことか…。
夫婦、夫は船をあやつり、
妻が祈りをこめ見送る。
魚は減る一方。
ガソリンは上がる。漁村の生活はきびしい。

なんという光だろう。
陽は沈み、もう夜なのに、
水平線に、
白い太陽が、強い光をはなち…
私の意識の中に、
また一つ希望を与えた。
 
対馬にて 4/26
麻梨

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