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いまろび、恋ひは死ぬとも、いちしろく、色には出でじ、朝顔の花
作者: 不明
意味: ころげまわって恋焦がれて死のうとも、はっきりとは顔色には出しません、朝顔の花のようには。
 
 
言に出でて、云はばゆゆしみ、朝顔の、穂には咲き出ぬ、恋もするかも
作者: 不明
意味: 口に出して言って悪いことが起こるといけないので、朝顔の花のように、目立たないように恋をするのです。
 
 
我が目妻めづま、人は放くれど、朝顔の、としさへこごと、我は離さかるがへ
作者: 不明
意味: 私が愛する妻のことを、人は引き離そうとするけれど、朝顔のようにいつまでも大切にして私は離れませんよ。
 
 
萩の花、尾花をばな、葛花くずはな、なでしこの花、をみなへし、また藤袴、朝顔の花
山上憶良
 
万葉集の朝顔は桔梗のことです。
花言葉は「清楚、気品 変わらぬ愛 」





    





  キキョウの根はサポニンを多く含むことから生薬として利用されている。去痰、鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱作用があるとされ、消炎排膿薬、鎮咳去痰薬などに使われる。主な産地は韓国、北朝鮮、中国である。





ききょう      〔ききょう科〕
Platycodon granddiflorum A. DC. ( = P. glaucum Nakai )
 
北海道西南部から伊平屋島(沖縄諸島)までの日本各地、東亜温帯に分布し、また観賞のため栽培される多年草。日当りのよい山地、原野の乾いた所を好む。根は太くて多肉、黄白色、茎は高さ1m以上にもなり、ときに上方分、円柱形で傷つくと白液を出す。葉は互生し、長卵形または広皮針形でほとんど無柄、長さ4~7cm、幅1.5~4cm,ふちには鋭いきょ歯があり、裏面は白緑色である。8~9月ごろ枝上部に青紫色の鐘形5裂の美花を開く。花冠は径4~4cm、雄しべは5個、花柱は先端が5裂し、雄しべおよぴがく裂片と互生する。さく果は上端が5裂、種子は長さ約2mm。二重咲、白花など園芸品が多く、根は薬用とされる。秋の七草でいうアサガオはおそらくこれであろうといわれている。
〔日本名〕漢名の音読み、古名アリノヒフキ。〔漢名〕桔梗。
-牧野植物図鑑-







  





 桔梗は「更に吉」という字が入っていて、縁起が良いとされ武家の家紋とされた。美濃の土岐氏一族は桔梗紋を紋所にしていた事で知られている。明智光秀も土岐氏一族であり、桔梗紋を用いていた。
 安倍晴明が使用した五芒星を桔梗印と呼び、現在の晴明神社では神紋とされている。
 韓国ではトラジといい、肥大した根をキムチ、ナムル、ビビンバなどの食材にする。トラジという屋号の韓国料理店も多い。
 

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