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人のやさしさと心地良い感動の旅
(EARTH GATHERING TRAVEL ABROAD)
生方美夫
フィリピン
 テントとリック背負い南米からから北米・アラスカをまわって東南アジア、フィリピンに着いたのは夜中で、スコールの激しいマニラ空港であった。タクシーでダウンタウンへと向かい、安いホテルに着くと、そこはまだ工事中であったが、泊まれた。モスキュート(蚊)に悩まされながらも良くねむれた。
 今までニューヨークでセントラルパークにテントを張り、どこからともなく銃声のような音に気を使っていたのや、アラスカの森でクマに注意しながらの泊まり、森の中で外の動物にも気をつかいながら寝るのに比べたら、ホテルのベットは(almost heaven)まるで天国のような感じだった。
 
 次の日早朝、マニラから約300km位離れたレガスピーという町へバスで向かった。古いバスで、途中故障をくりかえしながら、バスの窓に野性のバナナの葉や木々が、バンバン当たり、こすり、ジャングルの道を走り、五時間位走ったところで、とうとう止まってしまった。
 他の乗客は何ひとつ文句を言わず、それが当たり前かのように地ビールを飲みながら待っているのであった。ひとりの客が、私にこのジャングルの奥にヤシの実で酒を造っている所があるからと、誘ってくれたのでついてゆくと、そこは密造酒の場所で酒の弱い私はとまどってはいたが、飲んでみると意外にうまいので、調子にのって度をこえてしまった。
 
 二時間くらいたった頃バスは直った。また、酒とバスに酔いながら、レガスピーに着くと、大勢の子供やみやげ売りの人々に取り囲まれてしまったが、何も買わず安いバンガローのような宿にイモリ、ヤモリといっしょに泊まった。そこには温泉があり、久しぶりにゆっくりとした。そのそばにジャクルの大きな木が実をつけていて食べると、すごく甘くおいしかったので、少し買っていくことにした。
 次の日歩いて5kmくらい森に入って行くと、ひどいスコールにあった。地元の子供達は、皆、シャワーの代わりにしていたので、私もずぶ濡れにながら素裸になって、大いに気持ち良くサッパリとした。
 そのまま濡れた荷物でホテルに入ることにした。古いホテルで冷房はなく、大きな冷蔵庫がついていたので、部屋は33°あり暑いので、その冷蔵庫のドアを開けぱなしで、すずんでいた。大いに涼しかった。
シアトル・アメリカ 
 それからジャングルを抜け、エメラルドグリーンの海へと行くのだか、これから妙に面白い、ありのままの自分探しの旅は、まだまだつづくのですが、また次の機会にと思っています。それでは皆さんお元気でごきけんよう!
 
 この旅で10kg、体重減りました。
 最良で最悪な旅からも、人は学ぶことができると思いました。

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