乱蘭通信１１５号・詩／悲しみは不意にやって来るもの、楽しみは自分で作り出すもの

悲しみは不意にやって来るもの
楽しみは自分で作り出すもの

　　　人生はこんなはずではなったのに
　　　重い重力の拘束を受けるばかり。
　　　羽根をもがれた小鳥のように
　　　うろうろ地面を這いずり回るばかり。
　　　ああ神様、僕にもっと力を！
　　　　　　空高く飛べる翼をください。

　
楽しみは自分で作り出すもの
汗を流して見つけだすもの

　　　いつも戦士として、ただひとり
　　　戦い続けてきたけれど、
　　　十分の一も思い通りにはできていない。
　　　優しい言葉などかけないでくれ。

　まだ、力が不足しているのでしょうか。
　　　　努力が足らないのでしょうか。
　選んだ道とはいえ
　　　　長いマイナー生活にははなはだ疲れた。

幸せは汗を流して見つけだすもの
汗を流せることが出来る人は幸せもの

　　世界の多くの場所で、汗を流す場所さえない人々がいる。
　　　　　しかも、それは彼らの責任でないのに。

　　ならば、僕は平和な豊かな国に生まれて、
　　　　　贅沢な悩みを持つ欲張りものでしょうか。
　　　　　程々をわきまえるない、強欲ものなのでしょうか。

悲しみは不意にやって来るもの
楽しみは自分で作り出すもの

　　でもさあよく考えてみれば、
　　　　豊かな国にいても、少なくても物質面では、
　　　　僕は食うや食わずの人々と、あまり変わりない生き方をしてきた。
　　　　これ以上の欲張るなというのはおかしいでしょうか。
　　　　不意の悲しみも、人並みには僕の身を襲ったし。
　　だから、
　　　　もっと沢山お金はほしいし、それを造り出す力もほしい。

この世に生受けたからには、
　　一日でも、一分一秒でも長く生きること。
　　それが、生き物として、動物として、すべき事。

そして、
　　新たな私に出会う、旅を続けること。
　　それが、人間として、最大の楽しみ。
　　僕がこれから全力を尽くし、すべき事。