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なみだ



みなだを流す人は幸せだということだよ。
本当に悲しいときはなみだは出ないから。
だって、お父さんやお母さんがそばにいる時にしか、
みなだは出ないでしよう。



泣き虫は素敵なことだよ。
それは、豊かな才能、
すばらしい感受性を備えていると言うことです。
悲しいから泣くんじゃないよ、悲しいこと想像して泣くんです。
そしてねそれは、自分の痛さだけじゃなく、
人の痛さも感じることの出来る、
とても素敵な大切な才能をそなえているということです。
人はなみだの数だけ、大きく豊かな人になるのです。



更にもう一つ言っちゃうとね、
人間の世界は、なみだを流せる人がいっぱいいるから強いのです。
目に見えないなみだを流せるたくさんの人が、
目に見えないたくさんの心で支えているから、
少々のことでもびくともしないのです。



だから、いっぱい泣いて、そして一杯笑おうよ。



泣き虫の君へ
まもる    2008 6/6


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昔から童話書きたいと思っているのですが、なかなか書けません。大人のつき合いや仕事が色々邪魔して、そういう気分に浸り切れません。でも、時間があっても書けないのは、僕の気持ちが書けるとこまで出来上がっていないからでしょう。詩は思いつきで出てくるのですが、長くなりません。
子供は小学生前半までが一番かわいい。泣くにしても笑うにしても彼らは天使ですよね。高学年になると段々大人のことケチが付く。でも、この詩は低学年じゃまだ分からない、小学高学年にならないと。
車の中でラジオを聞いていて、誰だったか作家が言っていた、名前までは覚えていないのだが、「泪は想像力のなせる技」と。聞きながらなるほどと相槌を打った次第。僕の昔を思い出したついでに、それを詩にしてみたらと。

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