prev No57-top next



           吉澤さんの死に寄せて
 
  先々日、KonaSideへの旅行から帰ってみると、友人の誰かが亡くなったと聞かされ、昨日、東京に電話して確認すると、やはり吉澤さんだった。
  出産後、帰ってから、ゆっくり会いに行こうと思っていたので、今になって少し後悔している。最後に電話したのが、7月のいつだったか?最後に会ったのは何年か前の秋、藤野の野外コンサートの時だったろう。その時も、最後の電話でも、吉澤さんはいつもどうりで病気のこと、新しい家のこと、東京に引っ越すかもしれないこと、そしてもちろん音楽のことなど取りとめなく話した。最後に電話を切る時に、忙しいのにに長電話になってしまってと言われたのが、何か悲しい。
  昨日はLoaちゃんの医者のこともあって、何かピンとこなかったが、今日、たばこを買いにいったら、高いのでDRUKを買い、巻く度に、吉澤さんのことを思い出す。
  この何年かは、好きなたばこも止めていたはずだが、以前は、Liveの時も、家でBassを弾いたり、楽器を作ったりしていた時も、休憩の度によくDRUKを巻いた。
  音楽家、吉澤元治、どこまでも自由で、巨大な音楽家。そして、生涯、権威を嫌い、あくまでも、野の人であった。彼の育てた音楽は、今後どのように伸びて行くのだろう。僕も教わった一人として、いくらかでも伝えていこうと思う。
10:39a.m.Sat.,9/19/98 Hilo,hawaii   Roku                               (上原龍雄・・・ライブハウスユーコトピア)


prev No57-top next