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俳  句  集 ( 1997~ )   ま も る


         2024

日差し春 風の寒さに 身がすくむ     2.24

風寒く 染井に勝てぬ 河津かな      2.16

残り雪 ちょっと驚く ものばかり     2.7

雪降って 気分上々 冬日和
雪降って 暖かき春 やって来る
雪降って 春を迎える 資格出来      2.6

スパーでは 春の七草 並んだよ      1.5

         2023

木枯らしに 枯れ葉が二三 しがみつく    12.26
          頑張れ! 頑張れ!

木枯らしに 舞い飛ぶ我が身 枯れ葉なり   12.21

もみじ去り 温もり欲しい 師走かな     12.17

ふかふかの 枯れ葉のベットに ごろ寝かな   12.08

舞うモミジ 我も風に揺れ 小春かな   11.28

小春日和 赤く映える 紅葉かな      11.24

雨、また雨 冬が忍足で やってくる    11.11

温暖化 自然が下す 懲罰なり
酷残暑 一雨ごとに 秋は来る       9.10

天低く 台風崩れ ウロウロと
ハギ咲けど 空高き秋 まだ遠い      9.9

蝉時雨 耳のリハビリ しています     8.15

梅雨開けた 空に秋の香り 感じたり    7.24

夏虫が 奏でる野道 歩きます
デズニーでは ネズミが人 呑み込む    7.15

炎天下 木陰に逃げて 草枕
炎天下 木陰に逃げて 猫になる
上水より 涼しい風の 贈り物       7.11

知らぬ花 知らぬままにて 初夏の風
もみじ花 まるで竹トンボ 飛んでゆけ   5.9

風至り ミズキ花舞う 滑り台       4.21

桜散り 薫風の中 草枕          4.6

花曇り 天に溶け出す さくらばな     3.28

タンポポと 空に溶け込む 花曇り     3.24

犬ふぐり 地上に 星 散りばめる
蝋梅に 近寄りて知る 春黄金       3.11

外は雨 降るたびに 春が来る       2.13

上水の 奏でる水音 春の音
上水の 水面の反射は 春のもの      1.26

春のよう 風なき日向の 大寒日      1.20

寒半ば 道に顔向け 匂い花         1.18

曼珠沙華 寒の季節に 青々と
曼珠沙華 今こそ太陽 独り占め      1.16





         2022

見上げれば トンボ飛び交う 故郷なり
風景に 心溶け出す 故郷なり       10.9

曼珠沙華 花の数だけ 地獄ある
ウロ戦争 嘘の数で 負け決まる      9.17

百合の花 生け垣の上に 顔を出す     8.20

雨が降り 気温も下がる 戻り梅雨
雨は恵み 朝顔元気 笑みこぼる      7.8

炎天下 移植朝顔 癒やされる       6.29

梅雨明けた 地獄の夏の 始まりか
引越しは 心の内も ゼロからだ
夢見よう 変わる気持ち 大切に      6.27

梅雨寒や 心を静め 思慮の時       6.22

そばの会 開いて完了 家移動       6.19

田植え後の 畦にすっと立つ タチアオイ  6.15

目映さと 気温上がれど 風蒼い      4.25

風薫る 若葉の森を 散策す        4.19

ありがとう 春の神様に 手を合わせ
風もなく ヒラヒラ落ちる さくらばな
ウクライナ おどろき桃の木 山樵の木    4.5

犬ふぐり 枯れた野原に 星散らす      2.27

草枕 風なき土手は 春の暖だん       1.15

寒の候 清き精神 ひかる時         1.14

今年も忍 おみくじどれも 末吉なり     1.5



         2021

七十歳 四十を神様に 返します       12.27

冬至すぐ 日差しに悲しみ 重ねけり     12.12

もう師走 もみじ濡らして 雨が降る     12.8

小春日和 ため息ばかりの 河川敷      11.26

なにもかにも 愛おしい 秋の夕暮れ     11.15

夏の雨 ため息ばかり 今日も雨       8.17

夏が来て 一度は被ろう 麦わらぼう     8.11

難聴の僕 蝉時雨の夏 今年もゆく      7.30

木の下で、蝉の声を聞き 過ごす夏      7.28

草木には 至福の季節 今日も雨
雨模様 なかなか晴れぬ 気持ちなり     7.8

夏よ来い 蒼き鬼灯 まちわびる       6.14

今日も雨 背筋伸ばし 雲上を見る      5.19

雨模様 気持ち内向き これも良い      5.18

薫風と 光の海を 今日も行く        4.20

風薫る 若葉青葉と 日の光         4.17

春風や 思い出は涙で 濡れにけり      3.2

大の寒だいのかん まだ光り見えぬ 闇をゆく  1.19

極楽の 日だまりに吹く 風寒し       1.9

頭下げ 匂い奏でる 蝋梅かな
蝋梅や 厳かに告げど 春遠き        1.6

元旦は 春のベンチで 読書かな
いつもと 変わらず過ぎゆく 正月なり  2021 元旦

         2020

サザンカの 紅で埋め尽くす 花吹雪     12.6

多摩川の 水面眩しき コロナ冬
冬空に オスプレイ飛ぶ 基地の街      11.30

今日も歩く 木枯らしの中 今日も歩く
馬鹿野郎 木枯らしの中 気分良し      11.21

秋空に 風に揺れる 曼珠沙華
秋風に 揺れる紅花 曼珠沙華        9.28

枯葉舞う 桜の根には 曼珠沙華       9.17

秋来ても 苦行を強いる コロナかな
  もう彼岸 まだ花咲かぬ 曼珠沙華     9.15

落ちぬ石 声援送る 夏は過ぐ        8.15

ご先祖が 帰ってくるなと 旧の盆      8.9

猛暑避け 林間せせらぎ 至福なり
木立した 身体伸ばして 空を見る      8.7

今日も雨 占いは良いのに 腐ろうか
長き梅雨 頑張らずに 日を過ごす      7.24

今は凪 僕は風待つ ヨットかな       6.8

晴もよし 雨にも映える さくらかな
さくらあめ なにもかにも 包みこみぬ
首くくり忌 桜と椿で 偲びけり       3.31

暇つぶし なかなか大変 さくら過ぐ     3.26

春の雨 コロナで荒れを 鎮めけり      3.10

春は鬱 コロナで仕事 消えにけり
荒れる年 暖冬コロナ 先怖い        3.1

節分過ぎ やっと冬が来た 寒い朝
厚い氷 庭の水溜め 春ちかし        2.7

満開の 紅梅の横に 桜一二輪        2.6

         2019

お湯も良し 風景は最高 白州の湯     12.17

そばの会 頑張り過ぎの 僕がいる     12.14

キュッと 引き締まりる、冬の朝
冬の光 虹色に輝く 草の露        11.20

ついつい 作りすぎてしまう そばの会
勿体ない なんでも貰う 僕の哲学     11.15

温暖化 秋は後へと 押しやられ      10.28

今日は雨 木も屋根もぬらし 秋深まりぬ
せわしさを しっとり鎮める 秋の雨    10.25

台風一過 輝く雲と 荒れる川       10.13

コスモスや 秋をいっぱい 抱きしめる   10.10

十三夜 南へ南へ 雲流る
台風遠く 雲流れる 十三月        8.13

木漏れ日 せせらぎの音 我が避暑     8.6

雨の候 紫陽花映え 冷夏予想
紫陽花と 梅雨の雨は 切り離せない
紫陽花映え 今年は冷夏か 冷たい雨
梅雨 雨は 紫陽花 晴れは 立葵     6.25

薫風に 枯葉舞い散る 竹の秋       5.8

若葉にも 散る桜にも 牡丹雪       4.10

雨の車道 右 散る桜 左 若葉
花散らし 若葉萌えさす 春の雨      4.8

藪椿 たくさんの祭壇に 飾りけり     3.30

散歩中 新たな温泉 見つけたり      3.29

花一輪 春待つ心に 輝けり        2.17

春陽気 ふぐり天とう 初で合い      2.3

黄きと紅べに梅うめ 富士も顔出す 冬の晴れ
青空に 紅梅蝋梅映え 風寒い       2.1

人の群れ 桜が恋しい 冬の朝
冬枯れに 花吹雪の夢 みなとみらい    1.15

光の春 山間に車 読書する        1.8

友が逝く しばし沈みぬ 小寒の日     1.6

山道の 林を抜ける 西日鋭く
     陰と織りなす 冬物語      1.5

         2018

サンタの日 自分へのご褒美 露天風呂
世事忘れ ゆったり浸かる 露天風呂    12.25

もう冬至 後はそば打って 年を超す    12.21

もう冬至 師走はいずこや この暖かさ   12.20

コスモスよ 僕の憂鬱 吹き飛ばせ     10.29

台風来て 夏ぶり返す 十月        10.6

秋の雨 淡々と過ぎて行く まいにち     9.20

人恋しき しとしと降る 秋の雨        9.15

台風去り 蒸し暑さ増す ああ!ヤダ    8.24

蒲葦生え 田は原野に 帰って行く     8.14

炎天下 虫には天国 すばしっこい
炎天下 雨が欲しい ゲリラでも      7.18

梅雨は恵 のびる伸びる 庭の草      6.17

五月雨に 雪の下 三代 すくすくと     6.11

枝垂れ柳 枝のうちは 魂の場所なり     6.6

初夏の街 足に自信ある女ひと 短めです    6.3

里は花 谷川はキラキラ 山は笑う       4.8

何をやっても 身体が重い 友の死
如月の 望月の日 友は逝く          4.1

春の雨 浮つく気持ちを 鎮めけり      3.20

田畑に 星をちりばめ 犬ふぐり      3.17

春遠し 待つ心の もどかしさ       2.19

寒さ慣れ 少しの暖かさに 春を感じ    2.15

南風みなみかぜ 身体ウキウキ ありがとう 2.14

石牟礼さんの死 また青春が遠のく     2.11

夕暮れの 光の向こうに 春を見る     2.4

淡雪や 草木にそっと 白化粧       2.3

そば打ちや 疲れて今年も 寝正月     2018 元旦

         2017

ゆっくりと 枯れた山道を 行く
キラキラと 湖面に反射す 師走の陽    12.11

カサカサと 踏む程に 冬 忍び寄る    12.9

モミジイチョウ 見れど 心 定まらず    11.17

ホップに雫 ネオンの光が 反射する
ドトールの 窓辺の外は かさ傘かさ     10.13

風に揺れる コスモス見たさに 外に出た  10.5

これ再生 倒木に苔生し 若木出ず
せせらぎと 木立の上は 天の川
光なき 森の闇に 癒されて         9.12

小汗かき 曼珠沙華見に 家を出る      9.10

台風が 秋を引き寄せる 九月かな
我が庭に 秋虫の音 響きけり         9.2

気持ち 晴れぬではないか 戻り梅雨      7.29

目頭に 冷えたそうめん 浮かぶ日々     7.17

雲空に スーと伸びる タチアオイ
雨はめぐみ 庭の野菜 勢い増す        6.27

快適な 季節は短く 暑さ来る
ラッキョウと 梅 たくさん 漬けにけり       6.23

薫風と 青葉の海に 点々と
    黄色く枯れる 竹林の島         5.11

万物を 優しく濡らす 春の雨
やっと来た 濡れて楽しき 春の雨        4.22

花吹雪 花筏 芽吹きに 山笑う
花吹雪 喜怒哀楽の 顔に舞う           4.15

南風に 体も軽き もう彼岸
南風に リック目立つ 青梅線           3.19

友の母 美しい仏に 成りにけり
友の母 死に方も神業 見事なり          2.19

春一番 淀む寒気を 吹き飛ばせ
春風や 木の葉となって 空に舞え         2.17

ブツブツと 不満ぶり返す 光の春
赤白梅 吹く風寒き 遠き春             2.12

         2016

夢で明け 平凡に終わる 年の暮れ       12.21

里もみじ 上水の水面みなもを 飾りけり    11.30

紅葉と 山茶花と落ち葉 いい感じ
まだ雪 紅葉の季節に 色添える        11.26

感情が 政治を支配する 怖い世界
悪い結果 ノベンバーサプライズ 大統領選   11.9

梅雨の雨 生気取り戻す 牽牛花 朝顔の別名
梅雨の雨 植物たちの いのち水        6.13

南風と 雲と雨と 青葉たち
通り雨 背伸び始めた 朝顔の芽        5.11

薫風や 山笑い 山唄う            4.20

地震報道 テレビに釘付け 二日間       4.16

ダラダラ過ごそう 外は雨           4.7

なくしたはず 好きな帽子二つ 嬉し引っ越し
なくしたもの 出てくる出てくる 引っ越しなり 3.16

大寒や 春まだ遠き 春陽気          1.28

ご褒美日 終日ダラダラ 雪日和        1.18

         2015

エルニーニョ 師走を感じぬ 暖かさ
日差しは 明日から復活 もう冬至        12.22

もやも立ち 大春日和の 師走なり         12.16

気持ち散漫 ゆっくり行こう 外は寒        12.14

秋深し 心に刺さること 二三あり        10.27

障害者用 堂々と使える 骨折の十月
不平不満 天に満つ 骨折の十月         10.18

安保法案 曼珠沙華を 忘れけり
羽田まで 土手を彩る 曼珠沙華         9.20

世界一 厳しい基準 よく言うよ
再稼働 恐ろしや今だ 懲りぬやから       8.11

熱い熱い! 今年も遁走 せせらぎのほとり
せせらぎの 音に癒される この幸せ         8.5

ギャーッ! 台風が運んで来た 猛暑         7.14

梅干しに 旨くなれなれ 声をかけ         6.29

タチアオイ 桐と背丈を 競いけり
タチアオイ 桐の木従え すっと立つ           6.2

雨も良し 雪もまた楽し さくらかな        4.8

オッパイが無い 何処にしまったか ノラ命日
ノラ祭壇 線香ロウソク さくらばな        3.27

タバコ買う 濡れて 嬉し 春の雨
飛び石や 濡れて 楽し 春の雨          3.19

光の春 ため息ばかり いでにけり         2.13

東アジア 今年も お坊ちゃんお嬢ちゃんの
         保守政治 うんざり       1.27

         2014

新しく 希望が灯る 冬至かな           12.21

エレクション 変わらぬ日本 希望なし
エレクション またアホな選択 憂うつうつ     12.15

そばの会 真夜中に来る 幽霊もあり        12.14

短もあり 長くも感じる この一年
雨の山道 クラシック全開 カーラジオ       12.4

秋台風 夏を連れ来 朝日 強烈          10.14

台風一過 すべてのもの 新鮮なり         10.6

秋本番 やっと朝顔 下火なり             10.1

黄金なす 稲穂と案山子の 芸術祭         9.19

縄文と 弥生の出会い 栗ご飯             9.16

彼岸近し オツムも少し 回りけり            9.14

縫部死す 今年一番の 極暑なり          8.5

蝉しぐれ 末期の友を 見舞いけり
病床の 友へ言葉続かぬ 蝉しぐれ
友見舞い 西日に向かって ただ歩く        7.31

夕立を 気にしながら 土用干し
ミョウガが 綺麗な赤に 漬かりました         7.24

また一人 余命宣告と聞く 熱帯夜         7.23

情緒なし 災害警報 梅雨の入り
外は雨 掃除洗濯 梅雨の入り           6.9

 大飯原発 差し止め判決
司法がやっと まともな判断をした          5.21

おおすごい 機動隊警護付き 花見なり
散るさくら 春嵐の合間に 花見する
花吹雪 みぞれも降り出す おお寒い!      4.6

封筒に 桜の花びら 入れて送る
願わくば ノラのベットを サクラで埋めたい     3.25

今年は 静かに桜を見よう ノラに思い馳せ     3.19

末期ガン 漠と悲しみが 広がりぬ         3.18

余命一ヶ月 悲しみじゃなく 身体が痛い       3.15

今日は雨 降れば春呼ぶ うれし雨         2.27

日向には 星をちりばめ 犬ふぐり         2.22

二月の雪は 淡雪、間違い ドカ雪  
雪で電車に閉じ込められる、朝まで         2.15

オリンピック 光と影を 際立てり
光が 影を浮かび出す オリンピック         2.17

大雪は この世の汚きもの 隠します        2.10

憂鬱 大雪で二日閉じ込められる          2.9

大寒や 今年もこじらす 口内炎
大寒や 口内炎プラス 神経痛           1.26

日陰と日向 地獄と天国の 違いかな        1.13

         2013

大晦日 蕎麦三昧 あゝ疲れた         2013.12.31

冬枯れの 風景に 同調して          2013.12.23

もう師走 時の流れが 早すぎる        2013.12.18

天野さん 住む家と共に 朽ちてゆく
人は 草木の如く 朽ちるべし         2013.10.14

曼珠沙華 赤が地獄なら 白は極楽      2013.9.20

名月や 都民の森まで 出かけけり      2013.9.19

ひんやりと 台風夏を飛ばし 秋至る
台風一過 朝日、万物を 照らせり       2013.9.17

真夏も 終わるカニ坂 フェステバル      2013.8.26

故郷の山 言葉にならぬ 旧の盆        2013.8.16

戻り梅雨 早い梅雨明け 打ち消しぬ      2013. 7.30

朝顔や 伸びと虫食い 競いけり
雨は良い 草も木も僕も 潤えり         2013.6.13

ツツジ山 春蝉確認 春終わる
盛り過ぎ 春蝉に出会う ツツジ山        2013.5.14

山笑い ミサイル飛ぶ 萌えの頃        2013.4.11

しっとりと 濡れて輝く さくらばな
しっとりと 語るがごとき さくらばな      2013.3.27

開花宣言 気持ちはまだ 冬のまま      2013.3.15

バカ陽気 ショッピンクセンター そぞろ歩く  2013.3.7

光あれど寒い 中途半端な二月         2013.2.21

日差しは春  風は冬 心はもう桜色      2013.2.8

大寒や  心も冷えて   愚痴三昧       2013.1.28

風避けて ちょっぴり温む 日差しかな     2013.1.28

明けてから 春まで長き 今寒かん盛り     2013.1.13

         2012

雪の便り そば打ち三昧 歳の暮れ       2012.12.19

長生きは 心を鍛え 体を調整し
   運も味方にする 最高の芸術        2012.12.19

夏は鈍行 秋は特急 さて冬は          2012.12.1

深呼吸 木枯らしの季節と 同化する      2012.11.21

秋深し 人恋しく 手紙書く             2012.11.中旬

秋深まり 人恋しく なりにけり
朝冷えて 思いはもみじ 駆け巡る         2012.10.26

東京は控えめ 公園の日陰で 蝉を聞く    2012.8.21

大阪のクマゼミ 強烈 熱さ全開         2012.8.8

昼は熱さ 夜は満月 心は混沌         2012.8.2

梅雨明けや せせらぎ聴きて 昼寝なり
せせらぎや 今年も涼を求め 山奥へ
これ絶品! 真夏の昼寝は 谷川の辺ほとり  2012.7.18

庭々で 雨に喜ぶ 七変化           2012.6.20

七変化 咲きて雨と 競いけり         2012.6.19

嬉しい事 右耳復活 間近             2012.6.10

梅雨近し ため息ばかり 出でにけり     2012.5.30

ゲートブリッジ 雷雨激しく 引き返す       2012.5.28

花曇り  終日ひねもすだらり  すごしけり   2012.4.19

春爛漫  毎日が奇跡の  連続       2012.4.08

友の死  曇り明日雨  寒戻る        2012.3.22

彼岸過ぎ  花見は遠き  風の寒さ      2012.3.21

梅も桜も  遅れ気味  寒い三月       2012.3.17

3.11は  僕も終日しゅうじつ  鎮魂せり    2012.3.11

南風なんぷうに雨 春を待ち侘びる 頃となる  2012.2.7

窓を閉め ぬくぬく 春を 独り占め         2012.1.29

寒の空 青春の心 思い出せ            2012.1.27

大寒や 身も心も 縮こまる             2012.1.26

穏やかに 明けて良しと 欲張らず        2012.1.13

そば打ちや 自分の年越し カップラーメン   2012.1.1


         2011

年の瀬や 友の安否尋ね 一喜一憂 2011.12.30

年の暮れ 要らないものは 捨てましょう
心も ゼロにしなければ 何も入りません   2011.12.中旬

悲しみも、苦しみも、また楽しからずや     2011.12. 初旬

今日は 温泉と紅葉 そして雨
氷雨降る 露天に浸かるも 亦楽し      2011.11.19

神無月 ツワブキの花 見つけたり
今年も カラスウリ色つく頃となり      2011.10.27

乱春も あり難き知る 凡秋かな
秋至り 平凡が心に 滲みにけり
あり難き 平凡の日々 秋日和        2011.10.10

大風や  木をなぎ倒し  夏去りぬ    2011.9.23

十三夜 桜の下 セミを聞く
木陰にて 蝉時雨聞く 夕べかな       2011.8.17

蒸し暑き ひねもすだらり だらりかな   2011.8.12

雷鳴や 一雨欲しい 昼下がり       
雷鳴や 暑さ冷やせよ 早く早く       2011.8.11

長丁場 ゆっくりやろう 日本
    「頑張ろう日本」良くない、日本人はいつでも頑張ってきたから、
    「ゆっくり」という心の余裕が必要。

震災の 荒れた心に サクラ咲けり       3/29 2011

停電や 夜空に輝く オリオン星
世界中 人の優しさ 充ち満ちて
絶望の 三月 花咲き 光射す          3/26 2011

バカヤロー 言葉にならぬ 友の死に
荒波に 祈る冥福 雨涙      2/24 2011

春と冬 毎日変わる 二月かな   2/13 2011

光の春 日向に集う 猫となり
日向ぼっこ 窓の内は ぬくぬくと 1/26 2011

寒風に 泪も凍る 献花かな 1/7 2011

永遠に 別れを捧げ 年明けり 1/7 2011

正月や 古い友の死に 凍り付き 正月 2011

エンヤ聴き 涙する心を 鎮めけり 正月 2011

            2010

命日や 守り神の母に 手を合わせ 12/26 2010

寒風や 思い出甦る 我が青春 12/26 2010

寒波来て 思いは故里 会津に馳せ 12/26 2010

公園に 枯葉吹雪と 読書人どくしょびと
                     11/30 2010

アオサギと 枯葉筏の 上水道 11/30 2010

すすき野や 綿毛の妖精 舞い過ぎる
                     11/30 2010

淡雪や 寒さが骨に 凍みにけり  2/19 2010

待ちわびる 春は遠くに 雪降りぬ  2/19 2010

犬ふぐり 枯れ野に春を ちりばめり

大寒や 空元気の吾 ここにあり



         2009

木枯らしや 友の気使い 身に浸みて  11/26

寒月に 明日を祈る 師走かな  12/1

木枯らしや 背筋を伸ばせ 前を向け   12/13

この一年 愚痴が怒りに 変わりけり  12/13





         2007

春遠く ため息ばかり いでにけり



         2005

苦しかりし 我が青春も 内に輝やけり

蝉時雨 クマがアブラを 食べ尽くす

         2004

我が母は 手を振りつつ 飛び込みぬ
   (ディーゼル車の運転手は手を振っているように見えたと証言)

我が母は 汽車と相撲取りぬ 天晴れ天晴れ

痴呆でも 寝込んでも 親は畳の上で死ぬのがいい

母の死は ポッコリ空いた 穴のまま

苦しさも 今は遠き 春の中

季は青葉 ただただ見とれ 妬ねたむのみ

木漏れ陽ひに きらめく青葉 嫉妬して

櫨紅葉 我が青春にて 燃えにけり

         2003

元旦は 雪 夕日に 手を合わせ

春風や 地蔵のずきん 赤く映え

白梅や 赤き地蔵の 目にしみて

一人寝の 心にしみる 猫の声

朧月 夢幻の 中に住み

水温み 心も優しく なりにけり

春来きたる まずは風邪に やられけり

春風邪に 姉の電話や ありがたし

寝違いや 回らぬ首の 納め時

今年こんねんも 樹海に桜 訪ねけり

富士桜 木々の間に 慎ましく

五十路いそじ縁   春は何時でも   心次第

野に青葉 濡れてますます 目にしみて

         2002

散るまでは まだまだ長い 紅葉もみじかな

寒に咲く 季節忘れた 馬鹿桜

蕗のとう 猫と日向を 分け合えり

蕗のとう 富士背に春 ひとりじめ

閉塞感 冬は早めに 気を利かせ

閉塞感 季節だけが 早回り

街の灯も オリオンも凍る 師走かな

年毎としごとに 年の瀬を食う クリスマス

願えども なにも変わらぬ 年の暮れ

何もせず 年だけ増える 大晦日

そば打ちも 猫に狙われ 一人前

ふやけそば 猫も逃げ出し 外は雪

来年こそ またも願っている 除夜の鐘

風花かざばなや くじの夢も 空に舞い

貧乏神 よくよく見れば 福の神

しぐれあめ 枯れ木にカラス 一羽居る

我が故郷 飯豊いいで阿賀川あががわ 氷雨かな

外は雨 猫とこたつで 夢の中



         2000

去年こぞの葉も 光を受けて 春近し

春風や 汗拭く リック等と



         1998

世の中は 汗より少なきは 得安けれど
          汗より多きは 得難し。



         1997

寒富士と 互角に遊ぶ 子二人

幼児おさなごも 乙女に変わり 初日かな

障子戸に 春のきざしの 雪明かり

淡雪と 共に流れし 恋心

如月や 用件さておき ハーブティー

如何どう如何どうと せがむ良返


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