prev next

雨の日は雨に濡れ
 
 
       雨の日は雨に濡れ、風の日は風に吹かれ
       水の流れのままに生きましょう。
 
 
           菜の花の花畑に飛び交う蝶のごとく
           穏やかな春の日には華やかに舞い、
           嵐の時は木の葉の裏で小さく震えているのがいい。
 
 
    人の世は小さな欲のために、
    がんじがらめの牢獄と化してしまった。
    二重三重に文明の利器というもので、
    武装しなければ生きられなくなってしまった。
 
 
           蟻や蝶のように
           雨の寒い日には震え、風の日には物陰で身を潜め
           穏やかな日差しの来るのを待ちましょう。
 
 
        雨の日は雨に濡れ、風の日は風に吹かれ
        水の流れのままに生きましょう。
 
Mamoru Muto '04 6 May

prev next