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この世はワンダーランド

Mamoru Muto 11 nov. 2002


色つく木々のこずえから木の葉たちが、
「お疲れさま」「ご苦労きま」「また来春」と
お互いに声をかけあいながら
まるで天女のように
ゆらりゆらりと舞い降りる。

なんと気持ちよい秋の日差しでしょうか。

ススッススーと天道虫くんが
草の幹を登ってきたかと思うと、
「おす!」といって向きを変え
そそくさともと来た道を下り
草の茂みに消えた。

この世はワンダーランド、不思議の国。
                         (←*)


(↓ *)
きのう夕日に向かってUFOが飛んでいた。
「やい、あいさつぐらいしろ、宇宙人!」と
叫んだら、プッツンと消えてしまった。

科学でわかる宇宙は十分の一だけ。
ほかの九割は、第六感と想像力を研ぎ澄まし、
心で感じ取るほかない。

ミツバチが飛んできて
「いそがしいそがし、冬の準備でいそがしい」と
いいながら目の前かすめ飛んでいってしまった。
そして、また別の虫がやってくる。

この世はワンダーランド、不思議の王国。

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