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リ ヤ カ ー


 二十代の初め、1970年代の頃、友達にリアカーと、自動車が一緒に道路を走る未来が良いと話した事がある。当時は車を持つ事が、若者のステータスで、自転車やリアカーなどは遅れた人々の乗り物という印象だった。夢物語として話したのだった。
 それがバブル崩壊から不景気の時代を過ぎ、リアカーの豆腐売りや宅配サービスが、街中で見られるようになった。未来は変わるのだと実感した。
 一度社会に流通したものは、簡単に消滅しない。良さが見直され、更に進化して、復活することもある。
 多様な選択肢のある社会、それがこれからも継続されるべき未来です。

2023.12.8. Mamoru Muto

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