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AIと心


最近AIの機能に脚光が浴びて居ます。将棋や囲碁世界では、人間を超えてしまったし、AIが小説を作ることも可能とは言われています。
人間の行動を集め、分析し、それを新たなものとして提出する。人間よりAIの方が、より人間的なものを作り出すことが可能になりました。
もはや人間は必要ありません。みんなAIに任せて居れば、それが一番合理的です。

しかし、AIは生きて居ません。人類のある側面を代行し、補強しているだけです。AI{心はありません。」心は生命活動の結果作られた、精神の総体です。
犬猫も人間同様に心を持ち得ます。犬猫に親しみを感じるのは、心が生まれる構造が、人間と全く同じだからです。 心は、地球生命体として独立しているが故に、生まれる高度な精神活動なのです。

囲碁や将棋のように、「正しい」「他者より勝る」と言った価値観は、精神活動の一側面ににしかありません、心が把握しているのは、より広く、相対する者を同時に含む、多様性に富んだ精神活動です。

AIと生物の持つ「心」を比較すること自体が、意味をなし得ません。

2023.8.2. Mamoru Muto

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