北風は青春の香り
木枯らしが一段と寒さすと、
若い頃の一月の風を思います。
正月が明けれると、旅立ちの季節です。
純だった時代の、
正月開けの心象が蘇ってくるのです。
雪原の向こうからやってくる風は、
冷たく硬い。
すべてを凍らせ、棘となって頬に刺さる。
しかし、心の内には純な魂が、
堅く固まり、宝石のように輝いている。
寒い故、それに負けじと、堅く身構える。
一年で一番寒くなるこの季節。
嫌いではありませんね。
ピリッと引き締まった、遠い青春の心象を、
思い出ださせてくれるから。
2022.12.18. Mamoru Muto