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秋   風

秋風に乗せる為、過去の貴女にラブレターを書いています。
今でも貴女への思いが、想い出されることがあります。
ちょっとばかりの意地を張った為に、
永遠に行きずりの貴女になってしまいました。
貴女がいつも口ずさんでいた歌詞が、
無意識の内に口ずさんでいることがあります。

揺れる木々の梢。
はためくお店の看板の旗。
青い空と白い雲。

秋風は遠い記憶の断片を、想い起こします。
心の痛みと失った空虚を、今でも埋められずにいます。
何処に居るか知りませんが、貴女の幸を願っています。
2021.9.10. Mamoru Muto

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