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か ぐ や 姫

 この季節になると、竹取物語を思い出す。竹取物語が、日本の物語文学の元祖と言われるのは、何故でしょうか。

 平安時代の貴族の女性にとり、イカガワしい貴族のの男性や、その頂点たる天皇に対しても、自由であることが、この物語の真髄だからでしょう。
 空想の世界では、この世の約束事に縛られない、自由を見たからでしょう。

 古代は母系社会です。女性の地位はとても高いのです。神話の世界でその地位の高さを示しています。腕力はないが、男より強い霊感を持っていたのです。その力で大活躍しています。
 大国主にしてもヤマトタケルにしても、叔母だったり、お姫達の助けなしには偉業を達成出来ませんでした。彼女らに備わった霊感こそ、物語文学真髄であり、魂の自由であったのです。
 月の世界の住人だから、想像、空想することは無限に自由!それをを象徴するのが、竹取物語だったのです。
2021.8.26. Mamoru Muto
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