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青 い 鳥 


幸せの青い鳥を探しに出た兄妹は、
青い鳥を見つける事が出来ず、失意の内に帰宅した。
帰ってみると、そこに青い鳥はいた。

いつもは忘れてしまっている事、
当たり前過ぎて見過ごしてある事。
平凡な毎日を支えてあるものこそが、
計り知れない価値あるものと、
青い鳥の話は結論付けている。


日本のコロナ汚染は、
豪華客船から始まった。
豪華客船という言葉が、
コロナ禍の性格を象徴している。
その後、余分だと名指しされた贅沢は、
お花見の宴会となり、
夜の街飲み会へと拡大した。

人が日常のストレスから逃れるため、
人に会い酒を飲み、愚痴を言い合う事が
禁止されたのだ。
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青い鳥の兄弟も、
毎日のストレスから旅に出たのだ!
幸せの土台であるはずの
青い鳥そのものが、
不満を作っていたのだ。
現代の青い鳥の物語も、
そう単純ではない。
日々の平凡さの価値が
大切と分かっても、
なかなか素直に
同意できるものでもない。

   2020.12.26. Mamoru Muto