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食事は美味しく、楽しく! 


 葉子ちゃんが子供が冬休みになったので、親に預け僕の家に遊びに来た。
 せっかくだから、温泉に連れてゆこうと、小菅村を目指した。
 奥多摩周遊道路は、雪景色ある。

 小菅の温泉は閑散とし駐車場はがらがら、しめし、めこれならゆっくりお湯に浸かれる。
 喜んだのもつかぬま、「臨時休業」大きな看板が目に入って来た。
 仕方ない、なら丹波村の温泉へ、すると今度は定休日の看板。
 ああ、今日はついていない、すごすごと家に帰ってきた。


 夜、彼女は味噌汁を作り始めた。
彼女の離れている間に、その味を見て、僕が手を加えた。すると彼女は怒り出した。
 「私は摂食障害、人の作ったもの食べられない!」

 「ごめんごめん!味見ぐらいしたら」と僕。
 「あら美味しいわね!」との返事。
 彼女は僕が差し出した茶碗を空にした。
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 摂食障害と聞いて、昔の胃を切った後を思い出した。人の作った食事を恐怖であった期間を!

 「本当に身体が受け付けないものと、食べられないと思っているものとの間には、大きな乖離があるはず。食べられなかった苦い記憶が、自分を支配している。」
 「食事は美味しく、楽しく食べるのが基本!無理嫌なもの食べる必要はない。美味しく食べられら様工夫しなさい。新しい楽しい記憶が、食べられるものの拡大につながるはず!」
 とアドバイスした。


  2019.12.27 Mamoru Muto