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め ま い


初夏の日差しは眩しく、
遅い目覚めとマイナーな心には、
きつく目眩さえ覚え、ふらつく。
若い頃はこの季節、よく目眩を覚えたことを思い出した。

季節の営みも、人の世の煩雑な物事も、
この小さな僕など、全く無視して進行している。
ついて行けない、心の違和感。

青く晴れ渡った、しかも空気は大陸性の乾燥し、
そして強い日差し。
青葉達は今こそ青春、持ちいる力を天空に大きく広げている。
赤や黄色、紫や青やと、花々は思い思いの色彩で飾り立て、
生命の賛歌を歌っている。

2017.5.19  Mamoru Muto
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