人は夢見る動物
砂漠のシリア難民チャンプで、
花壇を作り故郷を思いだし楽しんでいる子供の映像が、
インターネットで世界に拡散している。
人は楽しみや夢なしには、生きられない。
悲しみの記憶では、明日は来ない。
置かれた現実に向き合った時、夢が生まれる。
悲惨かどうかは、他人と比較しなければ分からない。
あるのは自分を取り巻く現実と、
そこを生き延びようする、一人一人の生き様。
それこそ人間の類いまれなるダイナミズム。
戦争や大災害など過酷な現実を、
人々はささやかな夢を携え乗り越えて来た。
失ったものや肉親を悲しんでいたら、生きて行けない。
悲しみは、心に余裕が生まれて初めてできる贅沢なのだ。
困難な現実を戦い、生き延びようとするすべての人に、
幸あれ!
2017.2.12 Mamoru Muto