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自  分  ─ それは未知の宇宙 ─
 
 
 
 恐らく一番近くて、一番わからないのは、自分自身でしょう。
 
 人はたくさんの顔を持っています。
 家族見せる顔、近所の人に見せる顔、会社などの顔、親友に見せる顔、知らない人に見せる顔と相手により顔が違います。そして、自分自身に見せる顔と。
 
 でも、それら全てが自分の顔なのです。
自分の心に聞くと言っても、心も漠としてわからない。というのか、本当の姿です。
 
 
 自分というのは、量子力学的存在の微小の粒子に似ているかもしれません。
確かに存在はしています。ある側面を突き詰めて、自分とはと問えば答えは出て来るが、他の側面はボケてくる。と言ったことかもしれません。
 
 
 生まれてからの様々な体験や経験から感じた、さまさまな思いが重層し作られたのが、自分だからです。相反することも重なっています。それら全てが、自分自身でしょう。
 そして、無意識の内に、発酵する食品のように、新たな要素が付け加わったりしている。
 
 
 だから、複雑です。
いつも自分と思っている自分は、ホンのごく一部だけです。
日常生活に必要ない自分は表に出て来ません。
 
 宇宙なんでしょう、自分と言う宇宙、未知なる宇宙なんでしょう、そう思います。
 
11/30 2011 Mamoru Muto

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