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空   想
 
僕は小学生の頃と変わっていない。
仕事や用事がない時間、取り留めのない空想で、時間を潰している。
 
億万長者になった夢、超能力持ったら、宇宙船で地球の外に出たら、
等々と。
 
 
突然未来が透視できるようになったらどうしようか。
良い未来だけでもない、悪いことも見えてしまったら大変だ。
相当の心の修行と哲学を身につけないと、自分自身がダメになる。
人の未来が見えると分かれば、人に追いかけられるだろう。
また、どこかの国の諜報機関が、僕を使おうとするかもしれない。
僕は仙人のように、社会から隔絶して過ごさなければならないだろう。
 
 
空想は僕の命、
穴だらけの人生の隙間を埋め、深い奈落に落ちることを防いでくれた。
だから、空想出来ない時が一番苦しい。
8/21 2011 Mamoru Muto

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