二 月 / もどかしい季節
またぬかるみを歩いています。
人々は癒しの言葉を求めています。
優しい言葉をかけて上げたいのですが、
僕自身おぼつかなく、強く支えてやれません。
悲しみと不安を心に閉じ込め、歩く雪解け道。
幼い頃の記憶の二月、寒い風と薄日の太陽。
ビジョビジョのぬかるみを、歩く感覚が蘇ります。
春までの長い日々、
光は見えているのに、遠く弱く頼りない。
もう耐える事に疲れてしまいました。
まだ、ぬかるみを歩いています。
人々は癒しの言葉を求めています。
僕も疲れてしまって、優しい言葉を掛けて上げられません。
このおぼつかない季節は、いつまで続くのでしょうか。
2010 2/12 Mamoru Muto
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