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音の世界は深い。
片耳が悪くなり、色々調べたし考える。
お蔭さまで、かなり善くなり、
今は左右の耳のバランスの最後のリバビリ中です。


哺乳類がこの地上に生まれた頃、大型の恐竜がこの世を謳歌していた。
哺乳類はネズミのように小さく、恐竜達が寝静まる夜主に活動していた。
そのため音は光より大切で、先ず耳が鋭敏となることになる。
故に哺乳類の耳は、目より深い脳の活動と直結しているのです。


三半規管は耳の中にあり、運動機能と体のバランスには欠かせない。
耳は生体の危機管理の部分に大きく関与しています。
情緒や感情とも最も深い場所からの関わっている。

更に、言葉という最も上層に思考回路も、「音を認識する機能」の中にある。
話し言葉は勿論、文字言葉も視角的に脳に取り込まれるが、
脳の中で「音」に変換されて、情報処理され、我々は理解しているのです。


僕は長らく音は苦手で、深く注意を払ってこなかった。
怪我の功名。耳を悪くして、耳の機能や音について色々考えさせられた。
そのひとつ、人間の言語は音の中枢で分析され理解されているとは、驚きである。

音も光も、耳も目も、他の感覚も機関も、みんな必要、大切なもの。
一つが悪くなると、他の部分に大きな負担なり、他の機能も悪くする。
体はバランスが最も大切なのです。
老化が避けられないなら、バランスよく一緒に悪くなるのがいい。

2010 1/27 Mamoru Muto


  三十代初めに胃潰瘍で胃の三分の一を切除した。それ以来体のどこかがいつも痛かった。三十代で歯がぼろぼろになり、総入れ歯になるまで二十五年間痛み続けた。耳は良かったのですが、胃にいい姿勢(右耳を枕に付けて休む)が日常化し、四十代後半から耳鳴りがするようになった。とうとう聞き取りにくくなってしまった。
  しかし、聞き耳を塞ぐとだんだん聞こえてくる。ならこの歳なら補聴器を付けず元に戻るかも知れないと、いろいろやってみたら、時間はかかったが確実に良くなり、元に戻りそうである。
  自分の長年無意識にやっている習慣が、体を知らぬ間に壊している。気づいた時、直せるものは自分で直しましょう。病気はその癖を直さない限り治らないから。体はバランスです。バランスよく、弱くなって行くというのがいいんじゃないかと思っています。

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