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花々が咲き始める前の
暖冬が当たり前になってきて
昔を思い出す寒さは、ちよっと続いただけで、
身に応え、大幅に行動を制限してしまう。



先日までは忙しく動き回っていたが、
急に暇になってしまった。
初めは疲労回復の時間で良かったのだが、
暇が続き、何も手が就かなくなり
底無しの自堕落の渕に落ちて行く。



思い切って、気分回復に外に出てはみたが、
エネルギーを与えてくれるはずの植物達は
まだまだ、深い眠りの中にある。
萎えた心身にあたる空っ風は、
気分回復どころか、心はますます
無味乾燥の砂漠度を増すばりである。



「なんと無駄な時間を過ごしているのだろか。」
こんな中途半端な時間を昔からの累積したら
とてつもなく巨大な浪費となっている。
「なんとまあ、僕は無能な木偶の坊」

ほんの少し、実のあることが出来ていたら
そして、それを何十年間を拾い集めたら
宝石のようにキラキラ輝やくことだろうに。



夢遊病のように彷徨っていた、
若い頃の僕に、また戻ってしまったらしい。
蟻地獄にはまった虫のごとく、
ただジタバタするだけのかっての僕に。

2008 1/30 Mamoru Muto

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