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久遠の空の青さの中に
爆弾低気圧が何度も通った去年の秋、
一日降りつづいた雨は、
地上のスモッグや塵やゴミを洗い流し、
どこまでの青い空が広がった。
なぁ~にもなくなってしまって、
また「ゼロ」からの出発です。
なあに元々なんにもないのだならへっちゃらです。
さあっ~て今度はどっちに行こうか。
ぽっかり浮かんだ雲
どこまでも青い中をゆっくり流れています。
丘を越え山を越え海を越え、
どこまで流れて行くのでしょうか。
描き続けて真っ黒になってしまったキャンパスは
記憶の倉庫に仕舞い込んだ。
真っ白い新しい奴をイーゼルに立て、
もう、準備はできた。
夕日が西の山々の稜線にゆっくりと沈ずみます。
赤やオレンジや黄色や紫の色彩のドラマを
空一杯繰り広げ、濃紺の深い闇へと変わった。
そして、一つ二つ星がその輝きを増してきました。
1/4 2007 Mamoru Muto
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