ワンガリ・ マータイ 経歴

1940年、ケニア中部のニェリの農家の娘として生まれ、アメリカ・カンザス州立大学卒業後、ピッツバーグ大学で修士号、ナイロビ大学で博士号(獣医学)を取得し、1971年にはナイロビ大学教授に就任した。1977年にグリーン・ベルト・ムーブメントを設立して植林活動を開始し、1986年にアフリカン・グリーン・ベルト・ネットワークへ改称後、アフリカ大陸全土で植林活動を行い、民主化や持続可能な開発の推進に取り組んできた。
また、独裁政権下にあったケニアにおいて、公然と政権を批判したことで数度の逮捕と投獄を経験。活動に熱心になり過ぎて離婚させられた経験ももつ。1997年にはケニアの大統領選挙に立候補しようとしたが、所属政党の説得により断念。2002年に国会議員となり、2003年から環境・天然資源副大臣を務め、ケニア緑の党を設立して代表も務めている。